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総評。
何があったロギア。
――というわけで、さっそく今回のレビューいってみよー……!(悶絶)
スーツ異星人とかその同僚の鎧武者っぽい異星人とか巨大怪獣を撃退した前回。
蘭はボスキートの子孫ではなく、蘭こそがウォフマナフとの交信者となり戦いを回避するための最重要人物だったことが判明した前回。
ちなみに、前回の時点でウォフマナフが地球に攻撃しかけてくるまで3日を切っていたわけですが、とうとう残り時間は12時間しかない、ということで始まる今回です。
ウォフマナフの宇宙船では、ベルゼウスなる総司令官だか何だかが、アルゴール(だったけか?)と同じ種族っぽい異星人に、ルビーの抹殺を命じていました。蘭には次の手を打ってるとかで、ウォフマナフの更に上層部とかにチクられるのを防ぐ為のようです。
場面変わって、ルビーのいる国防省の病室です。
蘭も交信する為に頑張っているようですが、何せそこは未知の領域。涼子と魚住がルビーに交信する為の方法を聞こうとしますが、ルビーは「私の役目は蘭を守ることだけ」とにべもありません。
なんだか、泳いだことない子を海に突き落としてとりあえず死に掛けたら助ける、というようなスタンスですか、ルビー。
ベルゼウスのセリフからだとルビーは現状でもウォフマナフと交信できるようですが、肝心のルビーはそのことをセイザー達に知らせるつもりもなければ、現状(ベルゼウスの独走)を報告する気もないようです。
残り何話か知らんけど、そんな謎めきまくった行動取らせて大丈夫なのでしょうか。
伏線はちゃんと回収する方向でお願いしますー……。
その頃、前回うっかり伝通院先生を庇ってしまった為に大怪我を追った挙句あんまりみんなに省みてもらえなかった辰平の病室にズームイン。
怪我して運ばれてから1〜2日しかたってなきゃそりゃ回復してないわけですが(基本、意識不明の重体のはずでしたし)、前回、ひとりだけラストの横並び一直線からハブられたことが悔しかったのか(違)無理を押して、何かしようと病室を出ようとしたところを、仁に押さえられます。
まあ、冷静に考えて、戦闘が始まるまでやることないんで大人しくして怪我の回復に努めていたほうが無難でしょう。
蘭が一生懸命交信しようと頑張っている最中、見守ることしかできない自分を憤る松坂に神谷がもう一度12人そろってやってみてはどうだろう、と提案します。とにかく試せることは何でも精神で神谷の案に頷いた松坂(と提案した神谷)は他のメンバーを集めるつもりか走り出そうとしてたところでやってきた伝通院先生と反町に、ウォフマナフの宇宙軍が地球に向かって進み始めた事を知らされます。
走り出すより、だから先にナックルライザーとか使えっちゅーに。
その頃の国防省もなにやら不穏な雰囲気です。目前まで迫った宇宙の脅威に何事かを決定したらしい上層部。
まさかホントに蘭の引渡し?
それともまさか迎撃体制に移るつもりなら、絶対攻撃が効かず無駄に終わるんでやめたほうが良いかと思います。
更にその頃、天馬と未加は堀口博士の研究所に居ました。
どうやら、前回の戦闘、研究室への流れ弾ですとか被害はゼロだったようです。
よかったね、堀口博士、及び大学で普通に生活しているであろう一般人な教授とか学生とか用務員のみなさん……!
天馬と未加に、グランセイザーは宇宙の調和を保つためにいる存在なのだと聞かされた堀口博士は、今までずっと「やってくる宇宙の脅威を撃退する為の力」だと思っていた自分の考えに恥じ入っていました。戦ってばかりでは、調和は生まれない、と。
・・・・・・・・・・・・・。
(かつてのセイザー達のおこないを心のメモリーから反芻してみる)
大丈夫、堀口博士……!
そう思っても仕方ない――!
(けっして宇宙側の態度がどうだったとかではなく)
(だって、調和の「ち」の字もなかったしな、これまで……!)
浅薄だった自分の考えに落ち込む堀口博士を、天馬や未加が「ようやくそのことに気づいたなら、まだすべて終わっていない今、何かできることがあるはずだ」と「博士も仲間じゃないか」と励まします。
仲間ッちゅーか、保護者だと思うわけですが。
まあ、それはさておき、他にクラウドドラゴンから聞かされた気になる言葉、「グランセイザーが12人いる意味」という言葉を未加が伝え、どういう意味だろう、と頭を悩ませたところで次の場面へ。
突然呼び出しを食らった堀口博士たち。
呼び出した御園木課長が言うには、なんか、本気で決めちゃったらしいですよ上層部ったら、ウォフマナフとの徹底抗戦ていうか、迎撃。
ムリムリムリムリムリ!!
誰かお偉いさん方にユウヒの最期を見せてやって――!
天馬は、戦おうとするのは間違いなんだ、と御園木課長に詰め寄りますが、いやそれは御園木課長(しがない中間管理職)に言っても仕方ないわけで、しかしあえて言い訳せず、さも自分が下した発言のように「自分にできる最善のことをやる」と上層部の発言に責任を持つ御園木課長。
怒って出て行く天馬とそれを追いかける未加がいなくなったところで、大人の事情を察しているのか、堀口博士は御園木課長に攻撃を止めてくれるよう頭を下げます。そんな堀口博士に「俺ができるのはこのくらいだ」と何をしてくれるつもりなのか今一わからない御園木課長。や、なにやってんだかよくわかなかったんです。
さて一方、やっぱりどんだけ頑張っても全然交信のチャンネルが繋がらない蘭は、最後の望みをルビーにかけて、交信の仕方を教えてもらおうとしますが、「その方法はあなたたち自身で見つけるしかない」とルビーは相変わらずその件に関しては黙秘を貫いています。
地球側唯一の交信者である蘭を命がけで守りつつも、ニュータイプは初見でMSを動かせとでも言うのか交信方法はノーヒントのまま放置プレイも甚だしいルビーの真意とはいかに。
とりあえず12人揃って水晶板に手をかざしてみますが、クラウドドラゴンと交信できてもウォフマナフとは交信できないらしく別の方法があるはずだ、と総攻撃まで残り10時間をきってるであろう時点でそんな結論に達します。
その後、それぞれ持ち場に戻ったのか、次にルビー警護に回されたのは涼子、仁の風のトライブペア。
ルビーが交信方法教えてくれないのは信用されてないからなのかなー、などという話をしつつ、仁が唐突に「この戦いが終わったらそれぞれもとの生活に戻るんだよね」と話題を振ってきます。
現状でもこれ以上ないくらい、普段どおりの生活を送っていた気がしますが。特に山羊。
そしていきなり「俺、涼子さんのウェディングドレス作るから」とか言い出すパリコレ出場資格を持ちながらセイザー仕事のせいでデザインが間に合わなかったらしいデザイナー。
……なんでしょうか、これはひょっとして遠まわしなプロポーズ?(「俺の作ったドレス着て俺のトコに嫁に来い」ってやつですか?)
でもはっきり言わないと、涼子のことだから別の男と結婚する時ホントに仁にウェディングドレス受注しそうなんですが。
(大丈夫か、勝算はあるのか仁)
そんな和やかなムードの中、冒頭、ベルゼウスにルビー抹殺を命じられた異星人が国防省を襲いにやってきます。
仁が立ち向かっている間に、ルビーを連れて逃げ出そうとする涼子ですが、仁をあっさりと倒した異星人は、これまたあっさりと涼子達の前に立ち塞がります。
ルビーを庇った涼子もあっさり倒され、ルビーピンチ。しかしそこで首にかけたペンダントに手を伸ばし(そう言えば、蘭を助ける為にそこからビーム出してたなー)――たところで天馬たち援軍が間に合います。
ちなみに間に合ったのは、天馬、未加、伝通院先生、反町。異星人が襲撃してきた連絡を受けて駆けつけた割に少ない気がしますが、まあ、蘭の警護に残る人間もいましたし。
未加がルビーと、倒れて変身の解けた涼子を安全そうな場所まで引っ張っている間、男性陣が3人がかりで異星人に対峙しますが、めっさ苦戦。(やはりエネルギー(飛び道具)系の攻撃を跳ね返すバリヤは手ごわいらしい)
天馬の危機に、未加が思わず隠れていた場所から飛び出し、そこを狙ったように異星人が攻撃を放ちます。未加を庇おうとした天馬に異星人の攻撃が当たるかと思われたその瞬間――
横合いから撃たれた一撃が、異星人の攻撃を弾き飛ばします。
すわ、伝通院先生(この場にいる銃攻撃ができる人)かと思った(視聴者的に)視線の先には。
ホロスナイパー構えたインパクターロギア。(変身済)
更に連続してホロスナイパーの攻撃を当て、異星人を土をつけます。
そして駆け寄ってきた天馬にひと言。
ロギア「 やるぞ 」
いあホントお前なにがあったのさーッ!
なんでそんな平然と『13番めの戦士』ポジションやっちゃってんだこのストーカー異星人……!!
なんかいっそ薄ら寒さも感じる中、天馬とロギアは見事なコンビネーションで異星人を追い詰めます。
異星人に止めを刺そうとなんかホントおもちゃなまんまのホロスナイパーをノーマルモードから超至近距離にもかかわらずライフルモードにした挙句、更にハイパーモードを起動させる容赦のないロギア。
(※ ホロスナイパーにはちょっと詳しいですよ。持ってますから。……いえ、誕生日にプレゼントされたんです。マヂで)
ハイパーモードのロックオンも終わり、さあ撃とう、としたその瞬間、「殺すな、もう十分だ」天馬がロギアを押し留めます。異星人はその隙に逃げ出します。
止めを刺さなければ襲ってくる、と叱咤するロギアに、天馬は「倒しても次の奴がやってくる、同じことの繰り返しだ!」と反論します。
いやまあ、倒さなくても倒されなかった奴がまた襲ってくるわけですが。いつぞやの目の前のインパクター星人のごとく。
「一度始めた戦いはどちらかが死に絶えるまで終わらない」とのロギアの言葉を、「違う!」と天馬は激しく否定。
天馬「戦いは終わらせることができる! それを教えてくれたのは……お前じゃないのか」
マテ。いつ終わってたんだ。
確かにこれまでの確執がなかったように気が付けば13番目の戦士ポジションに居ついちゃってますが、どう見たって、41話でそこまで仲が良好になるほどの描かれ方はしてなかったと思うんですけどね――ッ!!?
いつの間にか仲良くなっちゃってる現状に気付いたのかもしれないロギアは、微妙な表情で無言のままその場から去りました。
ルビーを国防省の病室に戻す天馬と未加。ルビーの「蘭と交信ができない限りウォフマナフは攻撃をやめない」という言葉に、天馬がそれならせめて直談判する為にウォフマナフで一番えらい奴のところに連れて行って欲しいといいますが、「テレボートできるだけの力が戻っていない」とその案は却下されます。
そもそもウォフマナフの一番偉い人はむしろ「宇宙の意思」というような存在で、戦艦の一番奥から指示を出してるんだとか。つまりぶっちゃけ電波でしょうか。
それでも諦めきれない天馬は、屋上に出て何かグランビーグルでも呼び出そうとする気配。
慌てて止めに入る未加に、とにかく直談判するといって聞きません。確かに有効な手がほとんどない中、ならみんなで行きましょう、という未加に「全員で行ったら攻撃しようとしてると思われるかもしれない」と珍しくまっとうなことを天馬が言います。
一番の問題は天馬が一人で行ってちゃんと伝えられるのか、ってことですが。
天馬は全員で一度に行くのではなく、自分がダメだったら洸が、次は直人が、その次は誠が、ひとりずつ順番に行って諦めずに気持ちを伝えるんだ、と言います。
2番手で伝通院先生に任せる時点で激しく暗雲が立ちこめてる気がするのは気のせいですか。
言葉をなくす未加に、天馬は微笑を浮かべ突然、「ごめんな」と謝ります。
未加「……え?」(戸惑い気味に)
天馬「最後まで守ってやれなくて」
すいません、いつそんな約束してたんですかー!!
お願いですから脈絡なくラブを始めないでください、そりゃ最終回誓いから巻きに入らなあかんでしょうけどさー……ッ!!
その頃、御園木課長は沖田を連れてルビーの病室を訪れ、少しでもウォフマナフに対抗する為にウォフマナフの情報をえようとしますが、「愚かな」と一蹴されます。
仕舞いには沖田が、ルビーが目の前いにいるにもかかわらず「最悪、彼女を交渉のカードに使うしか」というおいおいそういうことは本人のいないトコで言っとけ発言してしまうほどのテンパリぷり。
ちなみにルビーが言うには「ウォフマナフは宇宙の大いなる意思。感情に流されるなどありえない」だそうです。大いなる意思の割には大きくない意思に軌道修正加えられてる気がしますが。
かくして、総攻撃まであと8時間を残し次回に続きます。
へえ……あんだけ色々あってまだ4時間しか経ってなかったんだ、今回……
果たして蘭は無事交信できるのか。
グランセイザー達は戦いを止めることができるのか。
だからロギアの立ち位置ってどうなのさ。
何より、終盤だというのにまるで中盤のようなこのノリ大丈夫か。
(今更色んな謎とか出まくり)
ますます目が離せない展開ですね……!
ところで次回予告、いきなり「天馬、死す!」なんですが。
……いや、次回予告で断定すんなよ、せめて「!?」マークにしとうこうよ……
ちなみにロギアが全然生きていたパターンの爆発っぷりだったので間違いなく無事かと思うんですがどうでしょうか。
なにせ奴(天馬)は変身中とはいえ大気圏突入してそうな高さから落ちても無傷だった男。