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うーわー。
ラストスパート中な筈なのにすげぇツッコミどころ満載。
そのツッコミが登場人物たちの思惑とか思想とかでなく彼らの行動に対して、というところがきっとこの作品のアレなとこかと。
だってさー、アレはあんまりにもあんまりって言うか、辰平の立場って一体。つまりそんな総評なわけですが(笑)。
では早速今回のレビューです。
さてさて、巨大怪獣が出たものの、風のトライブ以外のトライブは全員とか一部の人がルビーに搬送に回ってしまっている為、怪獣に立ち向かうのが風の超星神ドルクルスしかなく、しかも操縦者は伝通院先生という怪獣が暴れている地域の明日はどっちだ、な今回。
風のトライブ以外が現場に3人揃っていないことを知らない御園木課長は、テレビの前でやきもき中。どうやらまだウォフマナフに完全に敵対する決意を固めたわけでもなく、相手からは最後通牒言われた気がするんですがまだ関係の回復ができる望みに掛けてか、ユウヒの出動させる気がないようです。
テレビ観戦中の御園木課長と沖田に瞬間移動して現れたブライトンに、セイザーの中には戦いたくない人もいるようですよ、という嫌味を言われ、ようやく和平云々の話が相手の作戦だったことに気付きます。(確定しました、かな?)
ところでどうでも良いことといえばどうでも良いんですが……
ブライトンが机の上に乗っかってるように見えるのは気のせいですか。
高いところの好きな子どもかお前はー、な立ち位置なんですが、このスーツ異星人。
さて、ウォフマナフは地球侵攻をやめる気がないとブライトンの態度から判断した御園木課長はユウヒを出動させる為、沖田を伴って現場へ向かいます。
その頃、怪我したルビーを搬送中の天馬、剣、蘭、神谷、魚住は途中、車で一行を探していた未加と合流し、未加の車に乗って国防省を目指します。
なんと、ここで初めて国防省です。
伝通院先生が戦闘中で、いつもの病院にコネがないせいかもしれませんが、ここでようやく異星人の正しい搬送先に気が付いたようです、セイザー達。
その頃の伝通院先生、やっぱりというかなんと言うか苦戦中です。
攻撃を面白いくらいばかすか外しまくって(かわされまくって)(当たっても効かないし)もちろん周囲の被害は甚大です。
その頃、堀口博士は未だにもっと良い戦いの終結策はないか、水晶板を調査中でしたが、突然の強い揺れに窓の外を見ると、そこには怪獣と戦闘中のドルクルスが。
逃げてー!!
堀口博士、超逃げてーッッ!!!!!
っていうか、避難勧告くらい出しとけ、国防省……!!
しかし、自分の研究に熱心な堀口博士はさしたる危機感を抱いた様子もなく、この戦いを終わらせる為にはどうすれば良いのか、水晶板の調査を再開。
視聴者としては、いつ流れ弾とか流れビームが飛来するかドキドキの時間の始まりです。
とにかく怪獣はこれまでに類を見ないくらい強いらしく、ドルクルスやらグランビーグルの攻撃はかわされ、当たっても効かず、とにかく周囲の町並に被害だけをもたらす戦いが続きます。
伝通院先生をサポートする為、同じトライブの仁、涼子、3人揃わないために超星神を呼べない大地と水のトライブたちは各々のグランビーグルで必死の攻撃。そこにユウヒも加わりますが苦戦は変わりません。
蘭は自分がルビーを見ているからみんなは怪獣の元へ行くよう促しますが、付添い人たちは「蘭も命を狙われているから」とあくまでも蘭のそばを離れる様子がありません。
いやでも、炎のトライブは全員そろってんだから、ここでガルーダ呼んで天馬だけでも駆けつけるとかさ……!
魚住だけでも現場に行かせてリヴァイアサンを呼ぶとかさ……!
伝通院先生、まったく省みられておりません。(ホロリ)
そしてとうとう怪獣の一撃がドルクルスを地に伏させます。
大ダメージのせいでコントロールが効かなくなるドルクルス。
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あれ? 超星神は大ダメージを受けると操縦者を外に放りだすっていうシステムは?
まさか大ダメージを受けてコントロールが効かなくなったから外に排出できないってオチだと大層欠陥品ですよ、超星神。(真顔)
理由不明ながらも、動きのきかないドルクルスの中にいる伝通院先生に声が掛かります。
魚住「先生! 逃げて!」(グランビーグルに乗って)
いや、グランビーグルに乗ってくるのは良いけど、いいからさっさとリヴァイアサン呼ぼうよ。
しかし、何故か最後までリヴァイアサンを呼ぶ気配はなく、ドルクルスの危機に立ち上がったのはユウヒでした。
でもユウヒ、早々に破壊されます。見事に五体をばらばらにされ、とうとうと言うかようやくというか、その短い生涯を閉じました。
いやだって、これまで攻撃が全然通じないレベルのはずなのに、相手の攻撃はいくら受けても完膚なきまでに破壊されることがなかったからさ……!(宇宙の文明レベルを大層危ぶんだものでございます)
身動き取れず、盾になってくれる存在もなくなったドルクルスと伝通院先生大ピンチ。
そこに果敢にも辰平がアクアトライバーで攻撃を仕掛けます。
いや、だからユウヒがやられてる隙にリヴァイアサン呼んどけよ……!!
そしてあっさり撃ち落される辰平。
意識を失い、変身が解けてしまうほどのダメージを受けてしまいます。
瓦礫の下敷きになった辰平を助けに掛ける寄る反町、魚住、蘭。
え、まさか大地のトライブも全員揃ってる? だったらガンシーサー呼んどこうよ……!
しかも辰平を助けようとしている割にはなぜか3人とも変身を解いた状態です。
しとけよ変身ー!!!!!!!
更に、(この辺は多少学習能力でもあったのでしょか)天馬がガルーダに乗って助けに入りますがそりゃ、反撃してくる敵の真正面から突っ込んで攻撃を避けようとしなければ相手の攻撃は当たりたい放題ですよねぇ……。
あっさり撃ち落されたガルーダ。
しかししかし、そこでようやくガントラスとクラウドドラゴンのAIコンビが動きました。
突然現れてあっという間に怪獣を倒すガントラスとクラウドドラゴン。
これまでの戦闘と被害って一体。
何より、重症を負った辰平の立場って。
あと、あまりにあっさりな怪獣のやられっぷりがショックだったのか、その光景をがっくり膝をついて見届けたブライトンの姿がそこにはありました。
長く(ある意味無意味な)戦いが一段落し、辰平も国防省に運ばれそこの医療チームに託されます。もちろん、同じセイザーの仲間のこと、伝通院先生も治療に当たると挙手しますがすげなく締め出しを食らいます。
どうやら国防省では伝通院先生の天才外科いっぷりが発揮できないことが判明。
しかも国防省の医療チーム、異星人であるはずのルビーの診断もしっかり終わり2〜3日安静にしていれば大丈夫、という診断を下します。
ルビーはそんなに地球人と相似な異星人だったんでしょうか。
(エヴァにおける使徒みたいなもんでしょうか)
大丈夫だという御園木課長の言葉の元、辰平を除く11人がようやく終結します。
そこで「戦わないとどうにもならない」派と「戦わない道だってある」派の間で意見の衝突が始まります。
いや、なんつーか「自分が犠牲になったとしても戦いが終わるなら」な意見は意見の出すタイミングが甚だ間違ってる気がするんですが。
実は何だかんだと「これ以上の戦いがなくなるなら」という意見持ちだった天馬と剣。剣など「戦っても状況は悪化するばかりじゃないか!」とこれまで秘めていたのであろう胸の内を吐露しますが、
視聴者は少なくとも3話(伝説の「しまった」)辺りから気付いていたと思います。そのこと。
あと、天馬の「戦いに行くよりルビーを助けよう、って。何か他に道があるんじゃないかって」発言でございますが。
何気にこれが苦戦中だった伝通院先生を思いっきり見捨てていた発言に聞こえた私は何か間違ってるんでしょうか。(遠い目)(この時「戦わない」=「伝通院先生見捨てる」だったと思うんですが)
戦いを終えられるなら、ウォフマナフに直談判だって辞さない覚悟の天馬。どうやって直談判に行く気だよとなかばヤケ気味の仁の問いに、解決の糸口を掴んで勢い込んでみんなのところに行ったは良いものの、真剣な話題に入るタイミング待ちをしていた堀口博士がここぞとばかりに声を張り上げて応えました。
水晶板の入ったアタッシュケースを掲げ「その答えはここにある!」と、やけにハイテンションなまま堀口博士は説明を始めます。
つまり、水晶板は単なる情報伝達装置ではなく超古代の引いては宇宙の意思と通じているものだというのです! しかも堀口博士、恐ろしいくらい変なハイテンションで。
水晶板から超古代(宇宙)の意思を知る為にはセイザー全員がいないといけないらしく現在治療中の辰平の元に強引に乗り込み、伝通院先生が治療するからと医療スタッフを追い出すセイザー。
そして意識のない辰平の手を取ると、全員揃ったことで水晶板が反応したのでしょう、全員の手にセイザーのマークが現れます。辰平もそこでようやく目は覚ますものの自力で動ける様子ではないらしく、反町がそのまま辰平の手をとって他の11人と同じく水晶板に手を添えさせます。もちろんそこに辰平の意思はありません。
光に包まれ、姿が消えるセイザー達。
気が付けば見知らぬ場所に立つ彼らは、虚空から響く声により、そこがクラウドドラゴンの中であること、ウォフマナフは地球人がボスキートの子孫ではないかと疑っていること、その誤解を解き、宇宙に調和をもたらすための力(たぶん、ウォフマナフとの交信能力)を蘭が持っていることを伝えます。
そして再び辰平の寝かされていた治療室に戻ってくる12人。
クラウドドラゴンの中では立って目を開けていた辰平は、やっぱり治療台の上で寝ていました。
辰平、重要アイテム起動のためのアイテム扱いかよう――――!!!(戦慄)
戻ってきたセイザー達は、異星人が現れたという報を聞かされ、大地のトライブはルビーの警護に、水のトライブと伝通院先生は辰平の元に(そして先生は治療を)、残りが敵を迎え撃ちます。
襲ってきたのはアルゴール。途中、ブライトンを見かけた天馬は相変わらずスーツな異星人を追いかけ、未加、剣、涼子、仁の四人が必殺技4連続でアルゴールをあっさりと塵と化します。
アルゴール、当初の手強さはどこへ。
一方、天馬はブライトンの「ベルゼウスに騙されていたんだ、本当に平和を望んでいるんだ」というくさい芝居にあっさり騙され(これまでの彼奴の行動からそれがありえないことに気付いてください)、不意打ちを受け、そのダメージの為変身が解けてしまいました。
だがしかし。
なぜかまたもやそこで邪魔に入るインパクター・ロギア。
なんか、いつにも増して髪の毛が凄いことになってる気がします。
(伝通院先生とためでも張っているのかというくらい)
ホロスナイパーであっさりブライトンに止めを刺しつつ、「助けたわけではない」というロギア。
「ならお前は何のために戦っているんだ!」と詰め寄る天馬にロギアのアンサー。
ロギア「まあ、生きがいと言えなくもない」
え? こんなこと言うキャラでしたっけ……?(不審な眼差し)
天馬は更に「それで何が残るって言うんだ!」と詰め寄ります。
それをロギアは「何を今更言ってるんだ」と不審気に聞き返します。何せ後二日でウォフマナフの総攻撃ですから。
しかしそれでも「俺たちは命を落とそうと宇宙の調和を取り戻してみせる! 必ずやり遂げる!」という天馬に、
ロギア「お前にはいつも驚かされる。まあ、せいぜい頑張れ」
という言葉を残し、「もう無意味な戦いはやめろ」という天馬の声には耳も貸さず、去って行くロギアなのでした。(今日のワンコ風に)
ていうかホントに何があったのロギアァァァァッ!!!!!!!(恐慌状態)
いつの間に……いつの間にせいぜい頑張れって……
「頑張れ」なんて単語を使うキャラに。(呆然)
そして、ウォフマナフの総攻撃まであと二日、果たしてグランセイザーたちは宇宙に調和を取り戻せるのか――
11人が横一列で歩く画面で、以下次回。
…………………………確かに数えました。
間違いなく11人。
11人。
賢明な皆様はお気づきかと思います。
そうです、そこに辰平の姿はなかったのです。
辰 平 、 ほ っ た ら か し 。
回復してないならついててやれよ、せめてそこの医者(辰平が重症を負った原因)とナース(幼馴染。ついでに辰平の想い人)。
色んな意味で報われない蟹を想い、そっと目頭を押さえた9月の第一土曜日でございました……