第47話 滅亡の序曲

 あれですね、なんか今回のタイトルって某テニス漫画に出てくるどっかの誰かの技の名前っぽいですね。(てにぷり知らん人にはわからない話題だ)
 うーん、今回はなんちゅーかいつものツッコミとは違うところで言いたい事ワンサカでしたが。いやもちろんいつものツッコミもワンサカでしたが。
 それにしても今更ですが、セイザーは場面転換が多すぎて「その頃」とか「一方」て言葉を多用することになるからレビュー大変。
 なにはともあれ、今回のレビューです。


 逃げて逃げて、どこかの工場跡だかまで来たらしいらしい蘭。
 きっちり見失っていたわりには隠れる蘭のすぐ近くまで探しに来ている天馬たち。

 蘭に発信機でも着いてるんでしょうか。

 いやまあ、ホントについてたらニアピンではすまないわけですが。

 その頃ブライトンにしっかり脅されて「こうなれば蘭を差し出すのも已む無し」な御園木課長は、沖田に蘭の一刻も早い確保を命じます。それを横で聞いていた剣は「それじゃ蘭ちゃんが生贄みたいじゃないか!」と食って掛かります。



 みたいもなにもまんま生贄なわけですが。



 「ならば他に地球を救う方法があるのか」と言う御園木課長に、魚住が「今堀口博士が探しています!」と反論。
 そう、堀口博士は水晶板をひっぱりだし、何かの装置に乗っけてノートパソコンで解析か何かをしようと大忙し中でした。
 ……あれだよ、一見普通のノートパソコンでもきっと最低でも国防省印なんだよな、そのノートパソコン……



 町なかを歩く蘭は、宇宙からの脅威を未だ知らず平和な日常を送っている人々を見て「私が死ねばみんな助かるんだ」思考に囚われていきます。

 ・・・・・・・・・・・・。

 まあ、この件のツッコミはも少し後に回すとして。
 しばらくして人気が途切れた辺りで、蘭の前についにルビーがその姿を現します。どこで服を入手したのか、白ずくめのスーツ風の服とでっかい白い帽子を身に着けたルビー。蘭は相手が夢やらテレパシーやらで語りかけてきた相手だと知ります。
 驚く蘭に「地球を救いたければ私と来なさい」というルビーに彼女をブライトンの仲間だと思った蘭は「私を彼のところに連れて行きなさい」と相変わらずネガティブ思考です。しかしそんな蘭に「ブライトンを信用してはいけない。行けば殺される」と警告するルビー。
 その時、やはりずっとルビーを追いかけていたらしい伝通院先生が二人の間に割り込み、相手がアケロン人だから逃げろ、と蘭を逃がします。蘭の方もさすがにアケロン人には苦い思い出しかないせいでしょうか、伝通院先生の言葉にあっさり逃げ出しました。
 「邪魔をするな」と激昂するルビーは、蘭に近付くのは地球を滅亡させない為だと説明します。蘭が死んだ時、地球は滅亡するというのです。ブライトンとは真逆のことを言うルビーに伝通院は訝しげにしますが、ルビーは「同じウォフマナフだがブライトンたちの仲間ではない」という複雑な内部事情をもう一度告げて姿を消しました。

 更に逃げ続ける蘭の前に、ブライトンが現れます。自分をウォフマナフに連れて行けば地球総攻撃をやめるという言葉をなぜか信じる蘭はブライトンに連れられ、ひと気のない所へ。そこに前回蘭を襲ったアルゴールが。
 「騙したのね!」と怒る蘭にブライトンは「お前の死こそが和平の条件だ」と言い放ちます。
 そこに駆けつける松坂と神谷。しかし二人はあっという間にアルゴールに返り討ちにされます。
 二人を守る為に変身しようとする蘭ですが、ブライトンに「変身する気かボスキート」と呼びかけられ動きが止まります。蘭が生きている限り、この場で仲間を守れてもウォフマナフの総攻撃で人類は滅ぶと言われ、蘭は「二人を殺すなら私を殺して!」と倒れた男二人を庇って前に出ます。

 ……とりあえずそろそろいいでしょうか? いいですよね? 言わせていただきます。









 別段、蘭が死んだら二人を助けるってひと言も言ってませんけどブライトン。ついでに言えばブライトンの言葉を信じることとセイザー達で力をあわせれば犠牲者なく地球を救えるはずだと信じることは似たりよったりな可能性だと思えてならないんですが。









 躊躇なく蘭を殺すことを命じるブライトン。間一髪駆けつけた天馬が蘭を救い、とりあえず有無を言わさず蘭を気絶させると松坂と神谷に託し、逃げるよう言います。
 松坂達が蘭を連れて逃げている間、天馬はアルゴールの相手です。更に、ブライトンの前にはなぜかロギアが現れます。しかもいきなりホロスナイパーで不意打ちと言うなんだかとっても伝通院先生ナイズな登場です。
 しかもこの二人、それなりに顔見知りだったようです。

ブライトン「死にぞこないのインパクターが何しに現れた」

ロギア「貴様の首をベルゼウスに送り届けてやろうと思ってな。私は、私を裏切ったベルゼウスを絶対に許さん! かならず私の前に引きずり出してやる!」








 ・・・・・・・・・・・・?









 むしろウォフマナフ側から見れば先に裏切ったのはロギアの方では?(後半、命令無視続出でしたがこの異星人)

 ああ、それとも全然語られてこなかった知られざれるエピソードでもあったんでしょうか。(洒落にならない)










 それなりにロギアの実力を評価しているのか、「分が悪い」とブライトンはアルゴールともどもその場から身を引きます。
 天馬が驚きつつ「助けてくれたのか」とロギアに声をかけると、ロギアは「ベルゼウスに恨みがあったからだ」と言います。もちろん、「ベルゼウス」なんて初耳の天馬。何でもベルゼウスは地球攻撃軍の総司令官なのだとか。もちろん、ブライトンもアルゴールもベルゼウスの部下です。
 ロギアは最後に「奴らにヴィジュエルを渡すな。ヴィジュエルの命が失われれば地球も滅ぶしかない」と言い残しどこかへ消えていきます。

 その頃、水晶板を解析中の堀口博士と未加は、奇妙な波形の電波を発見し、蘭なら解読できるかも、と天馬たちに蘭を連れてくるよう連絡を取ろうとします。
 その時天馬は国防省に乗り込んで、ブライトンに地球を救う気なんてないんだろう、と食って掛かってました。
 しかしブライトンは「自分はここから出ていない、自分はベルゼウスの部下だがうそも言っていない」と飄々としています。ちなみに瞬間移動ができる人材にアリバイの証明は至難の業かと思われます。
 未加から連絡が入り、しぶしぶ(内容を聞かせない為)剣が待機している別室に移動する天馬。
 もちろん剣も未加からの連絡を聞いており、すぐに蘭を迎えに行こうとします。どうやら天馬がいない間に神谷から連絡があり、安全な場所に匿ってるというではないですか。蘭の身の回りの世話の為でしょうか、現在愛が先に現場へ向かっているそうです。
 そして場面はその安全な場所――

 警察の拘留所(ぶっちゃけ牢屋)の中に。










 (  爆  笑  )









 それ、安全って言うかさぁ……!(抱腹)







 すげえ……! 凄い私用で公共施設利用してますよこの人たち……!

 その安全な場所に閉じ込められている蘭は、「自分が死ねば地球は助かるんだから」とウォフマナフの所に行かせて欲しいと懇願中。
 一緒に牢屋に入っている直人が「ウォフマナフが攻めてきたら一緒に戦うんだ!」と説得しても「もう、戦いはいや!」と聞く耳持ちません。







 あー……だからつまりあれなんですよ。
 どう見ても、『自分たちが戦うことで生まれるかもしれない被害を背負っていくより、ここで自分が死ぬことで全てが救われるかもしれない、という行動の方が後々負う責任がなくて楽』っていう意識があるようにしか見えないんですよ。
 だってどう考えても蘭は「自己犠牲」という状況によってるようにしか見えないですもん。戦いたくないから自分が死ぬっていう道を選んでいるようにしか見えないんですもん。


 だから落ち着いて思い起こそうよ。これまでウォフマナフでそういう提案出されて本当だったことないじゃん……!

 ブライトンの言葉が嘘で、蘭が死ぬせいでもっと致命的な状況(少なくともガンシーサーは呼べなくなり、引いていはダイセイザーも呼べなくなる)になるかもしれない責任については全然考えてないんですよね。その辺が見てていらつくんですけどね、今回。



 っていうかだからそこの山羊と牛。アルゴールに「お前たちの仲間が死ぬところをな」って言われてんだから少なくとも蘭がボスキートなら天馬たちもボスキートだし、天馬たちが地球人なら蘭も地球人だということを証明する発言だろ、アレ。教えてやれよー!







 そこに魚住も駆けつけてきて更に話はややこしくなります。
 自分も蘭と同じ考えだ、と蘭を擁護する魚住。自分ひとりでみんなが救われるなら、自分も命を差し出す、と。だから蘭を行かせて欲しい、その代わり自分も一緒に行って蘭ひとりを死なせはしない、と。








 ちょっとまてそこのトンデモナース。











 あんた冒頭で言ってた「堀口博士が探しているもっと良い方法」を今いきなり否定しおって。





 せめて「堀口博士がひとりの犠牲もでない方法を今必死に探してるの! ウォフマナフに行くのは全ての可能性を探した後でも遅くないはずよ!」って説得しようよ! なんだよ、これでいきなり蘭がウォフマナフのトコに言ったら堀口博士無駄骨も甚だしいだろ!









 更に更に、神谷まで蘭と魚住に賛成だとか言い出します。











 だよなぁ、神谷はそういうやつだよなぁ……!(疲れた笑み)(神谷はかつてロギアに「グランセイザー全員の命を差し出せ」といわれた時「俺(ひとり)の命をくれてやる」系発言をしたつわものです。何がつわものって、相手はセイザー12人の命を所望してるのに自分1人の命で済まそうとしてるところ。済む訳ねぇだろ。










 ちなみにそういうやり取りは、それこそ信頼(信用)できる相手との間でしか成り立たないわけですが、そんなにウォフマナフを信じてるわけでもないのになんでそうぽんぽんと……










 味方が一人もいない状況に流石に絶句の松坂です。
 さて、せっかくの良い方法模索中も肝心の蘭たちに総ムシされ気味という不幸絶頂中の堀口博士は、まだ蘭のことを知らないので御園木課長に謎な電波の解析のため、時間稼ぎを頼みます。
 しかしその会話はばっちりブライトンに聞かれていました。
 「私を騙そうとした地球人は平和を望んでいないということですね」と難癖つけて、巨大怪獣を召還します。
 とにかく現場へ向かう天馬たち。
 怪獣出現を聞かされた蘭も、「いかせて神谷さん!」と相変わらずの様子です。
 そしてとうとう、何をとち狂ったか、神谷と魚住は蘭を留めようとする松坂を逆に押さえて蘭を逃がしてしまいます。










 堀口博士の提案、総ムシ。(もらい泣き)









 そして自分が行けば怪獣も止まるかもしれない、という蘭の後を追いかける魚住と神谷。
 仲間をひとりも失いたくない、という松坂は「自分の命だろう!」と命を粗末にする発言の連呼に牢屋の中で慟哭。
 ちなみにこの時、「蘭を止めろ! 怪獣を倒すにはガンシーサーを呼ぶしかない! そのためには蘭が――!」と至極まともなことを絶叫する松坂になぜか神谷は「戦うことが全てじゃないだろう!」と逆に説教してます。






 いや、戦う時だろ、少なくとも今は。






 松坂も叫んでましたが、蘭が犠牲になることで本当にすべてが終わる確証もないというのに。これで(というか間違いなくそんなことになったら)無駄骨だったら、超星神が欠けてダイセイザーも呼べなくなるという被害拡大という可能性になぜきづかいないのか、自己犠牲大好きっ子たちは……。

 蘭は、自分の命を犠牲にする方法に今はかけてみたい、と未加に連絡する蘭。

 っていうか、その方法、今はもなにも今後がないわけですが。

 堀口博士の存在は清々しいほど蘭の中から無視されています。(再びもらい泣き)

 未加から蘭のことを聞かされた天馬と剣(怪獣の元へ向かい途中)に、伝通院先生から「怪獣の事は俺たち風のトライブに任せろ」と連絡が入ります。連絡を入れてるだけあってすでにドルクルスに登場済みです。



 ルビー、見失ったんですか、先生。(真顔)







 しかも怪獣出現に加えて伝通院先生……壊滅確定だな、あの辺一帯。






 水のトライブもグランビーグルで出動します。リヴァイアサンを呼ぶために反町は魚住に声をかけますが、その頃の魚住は神谷と一緒に蘭を追いかけてる最中でした。



 大地だけでなく水も今後超星神を呼べなくなるかもしれないピンチの真っ最中。



 蘭は、行くのは自分だけで良い、と何とか魚住と神谷を振りきります。そこに現れたのはアルゴールでした。
 ちょうどいいとばかりに、「私を殺しなさい」とアルゴールに詰め寄る蘭。



 とりあえずアルゴールは確実に蘭が死んだからって全てが終わることを約束してくれないんですが、本当に良いのか蘭。



 しかし、アルゴールに攻撃される蘭を、ルビーが身を呈して守ります。「貴女には地球を守る使命がある」だから死んではいけない、と。
 錯綜する情報に混乱気味な蘭の元へ天馬たちが駆けつけ、とりあえずアルゴールを追い払います。
 そして蘭に「一緒に戦おう!」と必死に説得する天馬たち。同じく駆けつけた神谷と魚住は「蘭の気持ちも汲んでくれ!」「私だって同じ立場だったら!」と相変わらずずれた援護をかましてくれます。
 そんな二人に天馬は「戦いを終わらせたいと思っているのはお前たちだけじゃない!」と一喝。
 しかし、現状、それどころではないと思い出しルビーを背負って恐らく堀口博士の元へ向かいます。











 なんちゅーか、怪獣のほうがもっとそれどこじゃない状況なわけですが。











 みんなが地球を仲間を思い、それゆえにすれ違う心。
 果たして蘭の、地球の運命やいかに――




 そして何よりロギアの最後の立ち位置やいかに――!(敵なんだか味方なんだかこれまでの過去はあったことで済むのかなかったことにされるのか)




 あ、ところで書きわすれてましたがベルゼウスの目的は地球侵略を足がかりに宇宙を制圧することらしいですよ。









 はた迷惑だなぁ……(なんで地球やねん)









 あと、前々回のボスキート探知機の反応に引っかかんなかったことがツッコまれる日は来るんでしょうかね。





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