第46話 終末の始まり

 「しゅうまつ」って打つと大抵「週末」って変換されますよね。いやだからどうしたって事はないですが。
 まあ相変わらずと申しましょうか凄いね、最後に向かって突っ走りつつ相変わらずな展開の連続だ……!
 なんかもう、私の中である意味伝説の存在です、セイザー。
 というわけで、ラストスパートに向かって。
 今回のレビューでっす。


 恐らくこれで最後の1体と思われる絶滅者ボスキートを倒した前回。
 セイザーの力についても、地球人がボスキートの子孫だからではなく、超古代人がボスキートに対抗する為ボスキートの力を研究して至った成果がセイザーやら超星神だったというオチがついたおかげであんなのがご先祖様かよー的悩みが払拭され。
 あとはウォフマナフをどうにかするだけ……というかそれが当初の目的だったはずですが、余計な心配をせず当初の目的に邁進するだけのこれまでの日常が戻って気がする今日この頃です。



 しかし本当にセイザーはちゃんとした地球人だとすると、ロギアの立場って一体。(間抜けも甚だしい)(お忘れかもしれませんが(8/28現在まだレビューかいてませんが)ロギアは天馬に向かっての捨て台詞で「じきにわかる……お前らが本当の地球人なのかもな」とか言ってくれちゃってたのです。あのお人は)



 まあ、とりあえず今回出番のない人の心配はさておいて。(ぶっちゃけた)

 夜中、白いローブをまとい顔にピエロみたいなタトゥーを入れた少女(女性というほどの年齢ではなく)に呼びかけられるという悪夢を蘭が見ている頃、国防省では突如月の衛星軌道上に陣取る戦艦の群れが大問題になっていました。






 何ていうか、いつぞやの隕石といい、宇宙からの脅威に気付くの遅すぎ。






 だからどうしてそんな目立つもの、どうしようもない距離に近付かれるまで気付かないの……!



 宇宙戦艦の正体に頭を悩ます御園木課長と沖田の前に、二人しかいないはずの部屋にいつの間にかいたスーツの男が「あれはウォフマナフの戦艦ですよ」とあっさりファイナルアンサー。
 もちろん、スーツ男の正体は異星人で、ブライトンと名乗ります。異星人のくせにアメリカンチックな名前です。
 ブライトンは、自分はウォフマナフからの使者だと言い、このままではウォフマナフが地球に総攻撃を仕掛けてしまうが、3日以内に提示する条件をクリアすれば総攻撃が取りやめられるという条件を伝えます。
 条件について聞く御園木課長に、「彼らを調べさせてください」と怪しげな手のひらサイズの球体を出すブライトン。
 彼らとはもちろんセイザーたちです。
 しかし。
 音信不通とか勤務中だから抜けてくれなかったのか、それともそもそも連絡を忘れたりでもしたのか、国防省にやってきたのは天馬・未加・剣(いつのもの炎のトライブ3人組)そして伝通院先生・魚住・蘭(3人は伝通院先生の車で一緒に)の6人だけ。
 ……たぶん、すっげぇ大事な問題だと思うんですが、だからこういうときこそナックルライザーで全員に来て貰わねばならないときだったのでは?

 とりあえずやってきた6人が国防省に入っていって怪しげな会議室で御園木課長、堀口博士、ブライトンと面談している頃、国防省の近くに例の蘭に夢で語りかけていた怪しげな女の人が現れました。
 わけもわからず呼び出されいきり立つ天馬を堀口博士たちが宥めつつ、ブライトンはひとりひとりに向かって謎の球体を向けます。球体から怪しげな解析光線みたいなものが出て何かを解析。
 ――という真っ最中、謎の女の人はまたもや蘭に呼びかけます。ただ、蘭に呼びかけても呼びかけている相手が蘭だとわかっていないらしく、正体不明の誰かに向かって「私はルビー。応えて」と何度も繰り返します。
 そのテレパシーを受け取った蘭。最後、自分がブライトンの謎の解析を受ける番の時に激しい頭痛に見舞われるも、ブライトンはそんな蘭を無視して解析機械を向けます。(ちなみにブライトンは自称・平和主義者です)
 これまでの5人で全く反応がなかったらしい球体が、ついに蘭で反応を示します。
 御園木課長と堀口博士に見えないように(しかし他のセイザー達には間違いなく見られている向きで)悪役笑いを浮かべるブライトン。
 突然呼び出された天馬たちは、蘭を残し、何の説明もされないまま国防省から追い出されました。

 一瞬、ここで誰か変身して特攻かけたらどうしようとちょっと本気で心配しましたが。

 帰り際、車に乗り込もうとした伝通院先生は車のバックミラーにかつて愛した女性の変身後というか正体表した時の姿を見かけ、急に追いかけ始めます。先に助手席に乗り込んだものの当の運転手に突然どっかに行かれそうになった魚住も先生の後を追います。
 伝通院先生が追いかけた先の物陰から出てきた女の人は、白いローブを着た例の女の人、ルビーです。ルビーが首から提げているカリンがつけていたものと同じ紫水晶、そして先ほどバックミラーで見かけた姿からルビーをアケロン人だと断定して、詰問。しかしルビーはただ伝通院先生を見つめて「お前ではないらしい」と何かを判別。
 そこに魚住も追いついてきますが、ルビーはやはり「お前でもないらしい」と呟くと「残りは早乙女蘭」と一言残し姿を消しました。
 そもそもルビーの正体すら察せられない魚住は、自分より事情を知っていそうな伝通院先生に一体これはどういうことか尋ねました。そして伝通院先生のアンサー。

伝通院「アケロン人だ。かつて俺たち風のトライブを騙し、グランセイザーを内部から分裂させようとした異星人だ。そのアケロン人が蘭を狙っているのか」










 先生、重要な色々な情報が抜け落ちてますよ?(生温い微笑)









 さて、その頃、残された蘭にだけ(いや、すでに事情を知っていたらしい堀口博士とかブライトンと最初にコンタクトをとった御園木課長も一緒に居ますが)ブライトンから説明がされました。
 なんと、蘭がボスキートだというのです! 持っていた球体はウォフマナフの科学のすいを集めて作ったボスキート探知機のようなものだとか。100%外れないのだとか。










 ・・・・・・・・・・・・。











 いやあの、でも前回、ボスキート封印アイテムを元に作ったボスキート探知機にぴくりとも反応してませんでしたけど?









 場所の探知はともかく弱ってても反応を探知できたんだから、いくら性能に差があるといっても前回のアレで全く反応なかったのになんで今回「これで反応したらそれがボスキートだ」話の説明をされた時に「いやうちの連中はこっちで作った装置に全く反応しなかったら」とその話を鼻で笑わなかったんですか、堀口博士。(真顔で質問)







 ブライトンは更に続けます。
 蘭が、本来平和を愛する地球人を好戦的な性格に変えていたと。






 いえ、伝通院先生とか松坂は蘭より先に生まれていますが?(真顔)(←どう考えても好戦的って言うか、アレな人たち)






 蘭をウォフマナフ最高会議に連れて行くというブライトン。信用できないと反対する堀口博士。っていうか、堀口博士、だから前回の(以下略)。あとそんなにボスキートを恐れているならなんで復活させようとしたのかとか今こそ聞いとけよ。とか思うわけですが。
 ぶっちゃけ、地球人類の命と引き換えに蘭を渡せと脅されているも当然の現状、蘭の顔が苦悩に歪みます。



 堀口博士の研究室でアケロン星人に会ったことを話し、蘭が狙われているらしいという話を伝える伝通院先生。



 あのー、病院はどうしたそこの医者とナース。



 蘭を助けに助けに行こうといきり立つ天馬と剣が研究室を出ようとすると沖田が、話がある、とやってきました。

 さらにその頃、やはりブライトンを信用できない御園木課長がブライトンを拘束。(つっても国防省の人間が銃を突きつけて不審な動きをしないよう見張ってるだけですが)
 蘭は自分が行けば地球が助かるんでしょう、と蘭はボスキートではないと信じ、引渡しを渋る堀口博士に逆に詰め寄ります。そんな蘭に消去法からついに探していた相手の名前が「早乙女蘭」であることを確定したルビーから再びテレパシーアタックが。
 苦しむ蘭をとにかくこの場に置いていけないと、堀口博士は蘭を連れて国防省から脱出を図ります。
 一方、閉じ込められた状態のブライトンの下にベルゼウスから通信が入り、蘭を連れてくる手間などかけず、さっさと殺せと命じられます。そしてブライトンはどっかに待機していたらしいアルゴールなる異星人に「出番だ!」と呼びかけます。
 この辺から蘭がボスキート云々は単なる方便で、どうやら蘭にはウォフマナフ……というか少なくともベルゼウスにとって驚異となる力が隠されているようだということが匂わされます。
 ……本来の対象年齢であるちみっ子たちがついていけてるかちょっと不安ですが。

 さて、沖田からウォフマナフへの蘭の受け渡し疑惑を聞かされた天馬たちは再び国防省へ。更には松坂と神谷にも連絡をとっていたらしく、二人も合流します。ちなみに警察官の神谷、今回はめっちゃ私服。(=今日は休暇)



 なんでさっき来てなかったんだ……



 信じられない、という皆に、沖田は自分の胸の内を吐露します。
 蘭を引き渡したところで総攻撃が中止されるとは思えないこと。
 何より、仲間を売ってまで生き延びたくはないと。














 人としてはありですが(巻き添え食らう身ではいやですが)、国防省としてありなのか、それ。








 こういうとこだけ思想が子ども向けに作ってるよー。とか思ったわけですが。
 とにかく蘭を救うのが先決だ、と蘭の元へ向かう一行。しかしその時、伝通院先生は再びルビーを見かけてしまい、あっさりルビーの後を追います。









 伝通院先生ー!!!!!!(絶句)









 やっちゃった……! やってくれちゃったよ……!
 「仲間大切」とかいう話をした矢先に仲間より自分の興味ごと優先させちゃったよ……! しかも仲間にひと言もなしで追いかけちゃったよ……!

 やはりカリンことが未だに強いトラウマとなっているということでしょうか。

 見かけたのが他の異星人と思われる存在だったら絶対追いかけなかったと思う。むしろ気付かなかったと思う。(絶対の信頼)(ひでぇ)



 逃げている蘭と堀口博士の前に現れる異星人アルゴール。蘭を逃がそうとアルゴールに立ち向かうもののあっさり振り払われる堀口博士。蘭は変身して応戦しようとしますが、ボスキートだ、といわれたことが尾を引いて変身ができません。
 御園木課長も蘭を逃がそうと配下を連れてアルゴールに攻撃を仕掛けますがやはり歯が立たず全員地に伏すはめに。しかしそこに天馬たちが駆けつけ、とりあえずアルゴールは蘭を連れて逃亡します。堀口博士や御園木課長たちを未加、剣、魚住に任せ、蘭を助ける為アルゴールを追いかける天馬、松坂、神谷。
 追い詰めた林(山中?)で、アルゴールに攻撃を仕掛けますが、アルゴールにあっさり返り討ちにされます。
 動きの取れなくなった天馬たちの前で「面白いものを見せてやる……お前たちの仲間が死ぬところをな!」とほらやっぱりボスキート話は嘘じゃないかって告白をかましてくれるアルゴール。
 しかしこのままでは蘭が殺されてしまう、というところでルビーが紫水晶からビームを出してアルゴールに攻撃し、蘭の窮地を救います。
 その現場を見た伝通院先生が「ウォフマナフではないか?」と尋ねると、「ウォフマナフだけれどあいつらとは違う」と言うルビー。
 蘭は、アルゴールがルビーの攻撃で離れた隙に再び逃げ出します。ルビーも蘭の後を追ってか姿を消し、伝通院先生も苦戦中だった仲間もそっちのけでルビーを追いかけます。








 (何となく生温い微笑で見守る)








 更にアルゴールも蘭の後を追おうとしますが、臨戦状態の天馬たちを前に悠長に蘭を探している余裕はないと判断したのか、一旦その場から逃亡します。
 もちろん、天馬たちも蘭がどこへ逃げていったのかわかりません。

 その頃蘭は、「みんな、ごめんね」と謝りながら満開の桜並木の下をひたすら逃げて行くのでした。
















 ちょっと待て、今何月だ。(放映日は2004/8/21)
















 しばらく前の涼子がらみのタクミとかいう人が出てきた時も夜桜が散っていた気がするんですが。
 1年のサイクル速いな、をい。

 そして次回はついに再びロギアの登場です。





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