第44話 解明! 超古代戦争の謎

 えー、ぶっちゃけ言わせていただきますと。
 別に解明されなかったヨ、超古代戦争の謎。
 スタッフの皆様ー、タイトル付けは大変でしょうが、日本語は正確にー。
 ――というわけで今回のレビューです。


 河原で「本当にボスキートの子孫なのかなー」と悩む天馬と、暇なのか一緒に河原に座り込んでる未加と剣(公式設定:高校生)の炎のトライブ3人組。
 ボスキートの子孫だと信じたくないけど、そうだとすると超古代戦争の理由も現在のウォフマナフからの攻撃も筋が通るという未加。



 いや、どう考えてもボスキート復活という行為はどう何百歩何万歩譲っても意味不明のままなんですが。



 なんだってこう、セイザー達は一番重要なポイントをいつもスルーしてくれるのか……



 炎のトライブたちが「じゃあご先祖様をやっつけちゃったのかー、後味悪いよなー」と本当に後味悪く思ってんのか的セリフをはいていたちょうどその頃、伝通院先生のせいで完全に破壊されたボスキート封印アイテムを前に悩んでいる堀口博士。
 そして博士はようやく思い出してくれました。

 水晶板に超古代文明縁の品(者・物)を近付けると、縁の品にまつわる情報が見える、という水晶板設定に。



 場面は変わって、幻の秘湯を求めて甲山をハイキング中の一般市民一行をボスキートが襲います。
 どうでもいいことなんですが、この洋服の着込み具合といい、今セイザー世界は冬なんでしょうか? セイザー達はいつも季節感にそぐわない格好なので時期の判別に困ります。
 甲山はどうやら管轄区域だったらしい神谷に同僚(というか先輩)からまた甲山で事件があった連絡が入ります。





 ……なんかもう、いっそ封鎖したらどうですか、甲山……





 水晶板設定を思い出した堀口博士に呼び出された御園木課長の元にも、甲山でのハイカー及びハイカー捜索中だった青年団の失踪事件が伝えられます。
 不吉な土地名に「まさかボスキート」と呟く堀口博士に相変わらず御園木課長にくっついていた沖田が驚いた様子で、

沖田「しかし、グランセイザーが倒したのでは」








 おーい、ボスキートが分裂して増えるって情報が伝わってませんよー、国防省をパトロンにしてるある意味セイザー保護者な宇宙考古学者ー。






 しかも御園木課長も「念のため気をつけろ」程度で済ませてます。






 だからいっそ封鎖しとけって。






 ひと休みしていた炎のトライブ組には神谷から携帯にメールが届きます。しかも各個人に向けて。

 ……ナックルライザー使えよ……緊急事態くらい……



 ――と思ったその瞬間でした。








神谷からのメール『カブト山で行方不明者続出。手のあいている者は現場へ向かって欲しい。自分も勤務が明け次第、急行する』








 ――すいません、前言撤回します。
 全然管轄区域ないではなかったようですていうかその行動はヒーローとしてどうなんだそこの山羊。

 勤務明けなきゃ向かわないのか!
 っていうかだから前回ルカが言ってただろ、ボスキートは分裂して増えるって!!
 誰か気付こうよ、もしくは気付いてたら皆の音頭とって急行しようよ、お願いだから!



 更にその頃、研究所の堀口博士たちは、どうやら目の前の知的好奇心(水晶板)の方が重要らしく、とにかく蘭を呼んで水晶板の情報を読み取らせます。
 色々わかったらしい蘭が「わかりました、ウォフマナフが地球を襲った本当の理由が!」と、すわ、ちゃんとタイトル通り古代戦争の謎が解けるのか、と思わせておいて――
 もちろん、そうは問屋が卸しません。
 場面はまたもや甲山へ。
 先に辿り着いたのはおそらくメンバー中一番ヒマもとい自由の効く職業(一名、職業といって言いか微妙)の3人でした。
 まず先に仁(デザイナー)と反町(パパラ……もとい戦場カメラマン)が甲山に着き、ボスキートと対戦。苦戦に陥ったところで職業格闘家の牛こと松坂が合流。とにかく一旦、仁と反町のあわせ技でボスキートを氷付けにして動きを封じます。
 そして別段倒したわけでもないのに変身を解く風、大地、水の3人。
 一応、仁たちがボスキートと遭遇する前、まだ甲山を探索中の間に蘭からナックルライザーで『ボスキートに襲われた地球人はウォフマナフに助けを求め、それに応えてウォフマナフは地球を救う為に戦艦を連れてきた。地球人もウォフマナフを待つだけでなく超星神の建造を急いだがしかし――』というところまで各セイザー達に超古代戦争の真実が語られます。これ以降の話は仁たちが戦闘状態に陥ってナックルライザー経由でようやく甲山の怪がボスキート原因であることが分かったため、現場急行する為に一時中断しています。



 しかし↑の理由がウォフマナフが地球にやってきた理由だとすると、いつぞやのロボットはなぜ『ボスキート因子』なるものではなく『セイザーの各トライブ』に反応したんでしょうか。
 まあ、たしかにボスキート一体でセイザー12人分の反応くらい一瞬でたまりそうですが。でも関係ないセイザー12人が集まったら思いっきり誤爆じゃないですか。



 それはともかく。
 堀口博士が伝通院先生のせいで壊れたボスキート封印アイテムのボールを元に、もっと強力なものが作れるはずだー、と試行錯誤していた頃、変身を解いた、仁、反町、松坂の所に甲山巡回中だったらしい警察官がやってきます。
 警察官の義務として仁たちに下山を促している最中水と風のみのでどう考えても冷気系の攻撃はなかったもののそれでも水と風の複合攻撃で凍っていたボスキートの氷が溶けて(蒸発して)ボスキートが復活します。
 異星人の事はちゃんと把握していた上にその存在を受け入れる度量のあったらしい警察官二人は、とっさに仁たちを庇うように前へ出ますが、もちろん、ボスキートにあっという間に捕獲され生命エネルギーを吸い取られて消えてしまいます。

 その間、セイザー達呆然と見てるだけ。








 助けろよ、お前らーッ!!!!






 しかもこれまで取り込んだ生命エネルギーが十分たまったのか、2体に分裂するボスキートを見てようやく前回ルカの言ってた『ボスキートは分裂する』を思い出してくれたらしい仁たちは改めて変身してボスキート(×2)と対峙します。
 炎のトライブ組も甲山に到着した頃、ようやく国防省が動きました。

 いきなり、ユウヒを出して非常戦線を張るという大盤振る舞い。

 更に、ついさっきまで壊れた封印アイテムのボールをいじっていたはずなのにいつのまにかそれを元にした新たな封印アイテムを完成させていた堀口博士と共にユウヒ操縦者である沖田も甲山へ向かいます。
 甲山に着くと、セイザー達に追いかけられたボスキート(×2)が今にも山を下りようとしています。そんなボスキートに向かってユウヒで射撃。しかも内1対にクリーンヒットさせて倒します。







 倒れるんだ、その攻撃で……!







 ……ということはセイザーにうっかり当たったらセイザー死んじゃうんだろーなー、とユウヒの意外な攻撃力の高さにちょっとびっくり。

 倒されたボスキートの持ってた生命エネルギー元らしきものが、残りの1体のもとへ。一気にパワーアップした1体はあっという間に周囲のセイザー達を蹴散らすと沖田を襲いユウヒの操縦マイクを奪います。
 ……そうしたら普通、思うじゃないですか。
 沖田の声真似でもしてユウヒに命令するのかな、って。



ボスキート「ヴ……ヴ、ヴッ!!」



 (ガシャーン←ユウヒ起動)














 動くんかーッッッ!!煤i゜Д ゜)









 あああ……まさか以前操られていた沖田が「ふんっ、ふんっ」て気合だけでユウヒを動かしていたのはまさか今回の為の伏線だったのか……!?
 さすがにユウヒの攻撃は受けていられないセイザーたち。とにかく3人揃っている炎のトライブがガルーダを呼びます。別にグランビーグルを呼んでもいい気はするんですが。
 しかし天馬がガルーダにダイブインしようとしたところで、ボスキートが一足早くガルーダにダイブインしてしまいます。
 ボスキートがユウヒ操縦マイクを捨てたため、操縦マイクを取り戻せた沖田が改めてユウヒを動かし、ボスキートの操縦するガルーダとガチンコ勝負です。
 現状(ガルーダがボスキートに乗っ取られ)を信じられたない面持ちで見つめる天馬の「ガルーダー!!」という叫びで引いて、以下次回。






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