……って、つまりロギアのことでございますが。(漆黒の戦士)
うわー、うわー。なんでしょう、もう、とりあえず敵のデザインにつまったらロギアだしとけとでもいう風潮があったりするんでしょうか。
ええもうきっと多くの方が思ったことでしょう。
またロギアかよ!
――と。(微笑)
そんなわけで今回のレビューです。
最初の衝撃は前回の次回予告から始まりました。
次回予告ではこう言われていました。
(略)――宇宙空間を漂っていたロギアは――(略)
そして公式サイトの『次のお話』でもこのように書かれていました。
宇宙空間にうかぶキズついたダイロギアン。
なんでやねーん!!!(裏手ツッコミ)
宇宙空間行ってなかったから!
34話の『倒せ、ダイロギアン!』で確実に大気圏内で爆発してたから!
誰がどう見ても宇宙空間まで行ってなかったから!!!!!
――と、言うように前回の次回予告辺りから目いっぱい力の限り思わずツッコんでしまったわけでございましたが。(息切れ)
当然のごとくいっそ清々しい勢いで、ロギアがどのように宇宙空間に至ったのかという説明もされることなく物語は始まりました。
何故か宇宙空間を漂うロギアは、電波を飛ばしてきたウォフマナフの最高幹部(と公式サイトで紹介されている)ベルゼウスとやらに、もう一度チャンスをやる代わりに水晶板を壊してこいと命じられます。
何故か天馬にやたらと執着しているロギアはこれ幸いにとばかりに、その話に乗ります。
そして、国防省に水晶板の説明をしに向かった未加と堀口博士を襲撃し、攫っていきました。さすがに3度目ともなるとなれるのか、本来なら死んでいるはずのロギアが現れても未加たちはあんまり驚いた様子がありませんでした。
ちなみにこれまで堀口博士がとても重要物件とは思えない保管方法で保管していた水晶板は、視聴者の知らない間に国防省に預けられています。
突然行方不明になった未加と堀口博士。天馬は当てもないのにいつものノリで二人を探しに飛び出します。
神谷は当てもないのにどうやって探す気だ、と呆れていましたが、当てもないのに探しに出かけて無駄足を踏むというのが天馬のスタンスなのでしょうがないでしょう。(断言)
一方、堀口博士たちの車の残された襲撃現場には涼子と剣が来ていました。行方不明の姉を思って辛そうな剣を厳しいながらも優しく励ます涼子。そこに戦闘員たちが現れます。
ところで、二人が戦闘員たちを振り返った時にちらりと見えた、二人がここまで来るのに使ったであろう足となった車――
赤いオープンカーでした。(間違いなく仁の車だ……)
仁はしっかり存在感をアピールですね……!(ヤなアピール方法……)
なんでか戦闘員相手に涼子がピンチになったりしますが、駆けつけてきた松坂にも助けられ、最終的には装着して(だから襲われたら最初から装着しろと)追い払います。
倒すでも捕まえて未加たちの居所を吐かせようとするでもなく追い払った――戦闘員を逃がしたことには理由がありました。
いつどこで仕入れたか知りませんが、剣が戦闘員の一匹に発信機を取り付けていたのです。
なお、その発信機の大きさは握り締めてこぶしの中にぎりぎり隠せそうな大きさ。(つまり決して小さすぎるわけではない)
気付けよ、戦闘員……!
その頃、天馬の元には未加の携帯を使ってロギアから連絡が入ります。
二人を帰して欲しければ水晶板を一人で持って来いというロギアに、結局水晶板を取りに行く天馬。(ちったあ考えて行動してくれ)
国防省の御園木課長の所に行きますが、いつのまにか重要機密扱いの水晶板は、色々手続きしないと持ち出せないことになっていると説明する御園木課長。
そしてその後ろから出てくる我らが伝通院先生。(何だろう、護衛なんだろうか)
てんぱってる天馬に伝通院先生は剣たちが発信機を取り付けた戦闘員を追っていることを伝え、仲間を信じられないのかと諭します。
そしてそれでも水晶板を持って行きたいなら俺を倒すんだな、と水晶板の入っていると思しきアタッシュケースを見せます。
――ってすでに持ち出してるんですか、御園木課長ー!!
あんた……簡単には持ち出せないって言っといて、すでに持ち出し許可済みだったとは……あれか、水晶板の重要性を説明して天馬を説得しようにも、そんなんじゃきっと「水晶板と未加たちの命、どっちが大事なんだ」とか言って天馬は聞く耳を持たないだろうから持ち出し不可能という理由にしていたんですか?(真顔)
でも、そうだとしても伝通院先生がいきなり天馬にばらしちゃったから(水晶板があること)無駄な努力?
それはさておき。
さすがに伝通院先生を倒してまで水晶板を奪うことはできないと思ったのかうなだれる天馬でしたが、それは思いっきりフリでした。
「ようやくわかってくれたか」とでも言うような笑みを浮かべ、伝通院先生が横を通り過ぎようとした瞬間躊躇なく伝通院先生にボディーブローをかまし天馬は水晶板入りアタッシュケースを奪って逃走します。
――と、思いきや。
慌てるでもなく、「しょうがないな」的笑みを交し合う伝通院先生と御園木課長。
あの中身……ひょっとしなくてもニセモノか……?
え、なに? この展開予想済み? 対策立て済み?
……そんな勘繰りをしてしまうひとコマでした。
うん、でも、これで本当にアタッシュケースの中身が本物そっくりに作られた水晶板のレプリカ、というオチならセイザー初の用意周到さに拍手を送りたいものです。
さて、水晶板を奪取した天馬が指定された場所に向かうと、そこには待ち構えているロギアと、人質の未加及び戦闘員たちが。堀口博士は万が一の保険にアジトというか隠れ家というか、そういうところに置いたままです。
ロギアはアタッシュケースの中身の水晶板を確認するとホロスナイパーであっさり水晶板を破壊。
このあっさり破壊具合……やっぱりこの水晶板、ニセモノじゃ……
さらに、続けて天馬に攻撃を仕掛けてきますが、ミトラス(未加)がどうなってもいいなら反撃してくるがいい、と思いっきり悪役度を前面に押し出すロギア。
かつての戦いに対するプライドとかはどこにいったんでしょうか……
しかしセイザーの醍醐味は数の暴力。
天馬かアタッシュケースにも発信機が取り付けられていたのでしょう。天馬と未加のピンチに仲間が駆けつけてきます。堀口博士の元にも剣と涼子が駆けつけ、人質は全員救出。
生身……というか通常サイズでの戦いが一気に不利になったロギアはダイロギアンを呼び、ロボット合戦へ戦いは移ります。
いつの間にかセイザー戦闘機(なんとかビーグルだっけか?)で他の仲間も駆けつけ、あっという間にダイセイザー召喚。
しかしパワーアップ処理も施されたらしいダイロギアンは圧倒的な力で、ダイセイザーを地べたに転がします。
――っていうか、こういうときこそきっちりサポートして欲しいんですが、各トライバーに搭乗中のセイザー方々……
しかしこれまでの恨み骨髄に達しているせいか、絶好のチャンスに即座に止めを刺そうとしないロギアに対し、冒頭、電波を飛ばしてきたベルゼウスが、「水晶板は破壊したからお前の命令に従うことはない」とばかりに言うことをきかないロギア(職業、軍人)をダイロギアンから放り出します。
どうやら、ダイロギアンの修理及びパワーアップ(公式サイトによると)していた折に、なにかダイロギアンに仕掛けでもしていたのでしょう。
ロギアはダイロギアンから放り出され、ダイロギアンはベルゼウスの管理下に入ってしまったようで、ロギアはベルゼウスが遠距離操作中のダイロギアンに攻撃されます。
相変わらず攻撃は外れまくってますが。
そして、ダイロギアンさえあればいい、とダイロギアンを飛ばすベルゼウス。
この間、セイザーたち放置されっぱなし。
……何がしたかったんだ、ベルゼウス……。
ロギアに止めを刺すよう促しておきながら、自分もセイザーたちに止めを刺さずにダイロギアンを立ち去らせるなんて。
ダイロギアンから攻撃された余波で、人間バージョンの姿で倒れ伏すロギアの元に、天馬と未加が駆け寄ります。
装着解除状態で。
傷ついた敵には優しいらしいセイザー。このままロギアを助けるつもりかな、と思っていたら、ロギアは突然起き出すと未加を羽交い絞めにして、未加を攫って逃走。
どうしたんだ……! 未加がヒロインらしい……!
かくして、ベルゼウスの目的とは、未加の運命は、って感じで次回に続きます。
それにしても……セイザーって攫われることが多いですね。
(1話で天馬、7か8話辺りで剣。伝通院先生はアケロン大星獣の中に閉じ込められ、インパクター星人編では魚住と天馬(再び)が一度捕まり、ロギア復活第一回では涼子と蘭と辰平も捕まり、あーそういや仁も一度人質にされてたな)