第34話 倒せ、ダイロギアン!



 いやあ、ロギア編はいいですねぇ……なんか、こう、

 間違った方向に熱くて。

 では早速今回のレビューです。


 さて、怒涛の勢いで復活して、その後雲隠れをしたロギアとダイロギアンを探す為、グランビーグルに乗って上空からの探索をするセイザー達ですが、ロギアとダイロギアンはいっこうに見つかりません。
 以前、ダイロギアンが居た時はカミクジラ島なるところで野ざらし状態で放置されていたわけですが、さすがに今回はもう少しちゃんと隠したようです、ロギア。
 ロギアが見つからないことにいらだった天馬は、ロギアの狙いは自分なんだから囮になる、と一人で飛び出します。

 その頃、反町は先輩カメラマンの加賀に喫茶店に呼び出しされていました。
 やってきた加賀は、まず、何枚もの写真を反町の前に放り出しました。それは前回、天馬たちがロギアと戦っている(含・ロボット戦)様子を写真に捉えたものでした。

反町「いつのまにこんな……」

加賀「お前のことが心配でな。現場に行ってみたらこの有様だよ」



 ウソつけぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!(力の限り絶叫)



 だって前回、反町のこと心配してる様子まったくなかった! 目の前の特ダネひたすら撮り続けてるだけだった!!



 しかし敬愛する先輩のそんな言葉にすっかり騙されている反町。加賀はそんな反町に畳み掛けるように、

加賀「いい加減、目を覚ませ。お前が持つべきものは武器じゃなくてカメラだろう!」



 っていうかそれより、まず貴方が一般常識を持ってください。



 いや、だってさぁ……
 いくらカメラマンだからって後輩が銃を持った変質者(ロギア)に襲われているのに(前回)、警察とかに連絡するわけでもなくカメラを撮ってるだけっていう行動は戦場カメラマン云々より人間としていかがなものかと思えてならないし。



 反町が先輩の言葉に深く感じ入っている頃(自分がリーダーだと言い張っていた頃と比べてずいぶん性格が変わったというか)、国防省の兵器研究所にダイロギアンが襲撃を掛けてきました。兵器研究所なだけあって、ユウヒはここに格納されていたらしく、すぐに沖田がユウヒを起動させてダイロギアンを迎え撃とうとします。
 しかし相変わらずダイロギアンにダメージを与えられないユウヒ。もちろん、兵器研究所が襲撃を受けていることはセイザー達にも連絡が行っています。
 ちなみに、堀口博士の研究所(未加もいます)には神谷が伝えにきてました。(そして未加と神谷は連れ立って研究所へ)



 なんで通信機とか携帯で連絡取らないんだろう……?



 ユウヒがなんとかダイロギアンの相手をしていると、いつの間に現れたのか、戦闘員たちが沖田と(ユウヒを遠隔操縦中無防備な沖田を守る為の)警備の特殊部隊員たちに襲い掛かってきます。
 そしてばったばったと倒されていく特殊部隊員のみなさん。







 弱ッ!!!煤i゜□ ゜;)(思わず顔文字使用)



 な、なんでそんな弱いんですか!戦闘員といえば装着前のセイザー達(≒一般人並)でも互角以上に戦える相手なのに! なんで戦闘のプロフェッショナルである特殊部隊員が手も足も出ないんですか!? それってどうなの……



 沖田は周りの喧騒を無視してとにかくユウヒを操作しますが、その後ろ首を撃たれ小さな機械が付けられます。沖田が意識を失いかけるのに同調してパワーダウンしていくユウヒ。しかしそこに駆けつける――



 我らが伝通院先生と松坂。





 ……ある意味最強タッグな組み合わせだ……!(一体何がどうしたらこの二人の組み合わせになるのか……!)



 伝通院先生と松坂は沖田を助けようとしますが、大量に発生している戦闘員たちが邪魔をします。その邪魔な戦闘員たちを生身のまま倒し(片方、職業:医者)(特殊部隊の立場って)、しかし多勢に無勢のためすぐに変身することに。

松坂「洸、装着だ!」

伝通院「おうっ!















 「おうっ!」!!?

 せ、先生ぃぃっ! いつから「おうっ!」なんて応えるキャラに!!? っていうか思いっきりキャラ変わってませんか!?(これこそがセイザーの真骨頂……)

 しかも微妙に言いなれていない口調が虚ろな笑みを誘います……



 ダイロギアンを撃退……というかダイロギアンが勝手に退却した後、国防省の御園木課長の部屋なんだか作戦会議室なんだか所在地不明地点にて今回の報告が行われました。(出席者、課長・堀口博士・沖田)堀口博士は、ロギアはグランセイザーたちを孤立させることよりもっと恐ろしいことを考えているのではないかと心配ぎみ。
 ちなみに沖田の首にはっつけられた機械は未だ取られていません。(だれか気付けや……)

 実はその頃、誰かと待ち合わせでもしていたらしい加賀の元に戦闘員が現れ――この辺、加賀も戦闘員も壁に映った影のみで表現されていたので正確なところは定かではないんですが、加賀が戦闘員に襲われ、憑依でもされた……らしい様子です。
 そんなことはつゆ知らない反町が一人、喫茶店で物思いに沈んでいると反町を探しにきた辰平と魚住が現れました。この大変な時に、携帯でもナックルライザーでも連絡が取れなかったので心配されて探されてたようです。
 しかし反町は連絡不明状態だったことは謝ったものの、未だ加賀に「戦場カメラマン失格」の烙印を押された衝撃から立ち直っておらず、「一人にしてくれ」とどこかへ行ってしまいました。
 そのことを堀口博士の研究所で辰平と魚住から聞いた天馬は、「反町と話をしてくる」と研究室を出て行きます。



 ちなみにどこに行ったとか聞いていないわけですが、どうやって反町を見つけるつもりなんでしょうか、この人。



 反町は出版社の方に行っていました。恐らく加賀を探しての行動かと思われます。
 反町はそこ(出版社前の出入り口)で加賀の叫び声を聞き、声のする場所に向かって駆け出しました。ちなみに他の出版社の関係者らしい人たちも居たわけですがその人たちは叫び声を完全に素無視。
 声のした辺りに駆けつけた反町は、そこで戦闘員たちに加賀がバンの後部座席に押し込まれ、連れ去れて(運転はもちろん戦闘員)行くのを目撃します。





 白昼堂々普通の通信社で、戦闘員による戦場カメラマン拉致。











 ――後生ですから、他の一般人の皆さんも気付いてください……



 逃げ去る車を走って追いかけた反町は、それでも何故か戦闘員たちが車から下りた先に先回りして加賀を助けます。しかし、それはロギアの罠でした。待ち構えていたロギアはここぞとばかりに反町を襲います。



 ……罠だとしても反町が先回りできたことの理由にはならないのが不思議ですが。



 更にそこに反町を探しに出ていた天馬が駆けつけます。



 いや、だから(以下略)



 どうも天馬が相手となると弱体化が激しいロギアはすぐに追い詰められ、ダイロギアンを呼んで改めて二人に襲い掛かります。しかし相変わらず攻撃が当たりません。
 それでも一応はピンチの天馬と反町の元に、いつ連絡を受けたのか他のセイザーがグランビーグルと超星神に乗って現れます。



 グランビーグル、一人に一機なんだ……!



 他のみんながダイロギアンの気を引いているうちに自分たちの超星神を呼んだ天馬と反町。早速乗り込もうとしますが反町が乗り込もうとした時、全然避難していなかった加賀が駆け寄り「いい加減にしろ、こんな戦いが何なるって言うんだ! いい加減、目を覚ませ!!」と一喝。



 何にって言うか、間違いなく地球を守る戦いなのだからして(これまでの行動を振り返るとむしろ地球を壊す行動な気がしなくもないですが)反町も胸を張って「地球を守る為の戦いなんです」の反論の一つもしていただきたい。



 何でか加賀に強くいえない反町は、それでも仲間に促され自分を引きとめようとする加賀を振り切って超星神に乗り込みます。すぐにダイセイザーへと合神してダイロギアンと対峙。
 しかしまたもや加賀が「やめろー!」と叫んで戦いの現場に駆け寄り、そのせいで反町の意識が戦いから外れてしまいます。
 覚えている人がどれほどいるかわかりませんが、知らない間に設定が変更されていなければダイセイザーは操縦者たちの意志がひとつにならないとちゃんと動きません。
 案の定、反町が加賀に気を取られた途端動きが鈍るダイセイザー。
 気をそらされまくりに反町に、仲間から叱咤が飛びます。

松坂「ばかやろー!! 戦闘中に気を逸らすな!!」



 それはまったくもって正しい意見なんですが、一般市民がすぐ足元にいることを気にしないのはどうかと思います。特に平和を守る側として。



 動きの鈍るダイセイザーに、更にユウヒが襲い掛かります。そう、首元に付けられた機械のせいで沖田が操られてしまったのです。
 しかも何だか急にユウヒの攻撃力が上がったのか、ダイセイザーは背後から受けたユウヒの攻撃によろめいてます。
 そしてダイセイザーはユウヒに押さえつけられダイロギアンの攻撃を受けまくります。



 そんな、敵に回った途端有能にならなくても。



 その様子に加賀がニヤリと悪役笑いを浮かべます。
 ……あー、そうか、そう言えば乗り移られたっぽいシーンがあったけか……。うっかり、これは完全に加賀の素の行動だと思ってましたよ。エヘ☆

 激しい戦いの中、とうとう加賀が爆風の余波を受けて倒れます。
 …………と思ったら。



 実は加賀は洗脳状態ではなく戦闘員が化けていただけでした。












 えええええええええええ!!?



 いや、まるっきりホンモノっぽかったとかそういうこと以前にですね、これがニセモノとするならば











 本物の加賀は……?



 しかし誰もそのことに触れる事はなく加賀がニセモノだったと知った瞬間元気を取り戻した反町、そして駆けつけた魚住達によって正気を取り戻した沖田の反撃が始まりました。
 まあユウヒはあっという間に脱落したわけですが。
 まずエネルギー系の攻撃を全て跳ね返すリフレクターを集中的に攻撃して潰し、必殺技を叩き込みます。炎に包まれたダイロギアン(ロギア)は「お前たちを倒す為に何度でも蘇る!」と宣言して空中で大爆発。
 その後、どっかの喫茶店で打ち上げやってる天馬、伝通院先生、松坂、水のトライブ3人組。



 ……だからどういう組合わせ……



 (ニセモノ)加賀の言葉に揺さぶられまくっていたことを謝る反町に、喉もと過ぎれば寛大な仲間たちは「それだけロギアが狡猾だったんだ」と気にした様子もありません。



 ロギアが狡猾っていうか加賀がアレなだけだったわけですが。
 (本人と見間違うばかりの行動力でした。いえ、加賀の登場は前回からですが)



 それにカリンにメロメロだった時期の伝通院先生なんて仲間に向かって攻撃してたくらいですし、それに比べれば確かに小さい出来事です。

 ロギアはまた復活してくるかもなー、そうなったらまたみんなで返りうちさー、という会話をして、更にロギアがどんなに罠を巡らそうと馬鹿には通じなかったってことだよなー、と(今回、全然メインじゃなかった)天馬をからかって、ロギア復活編は穏やかに幕を閉じました。









 ところで加賀はどうなったんでしょうか……?(素無視ー!?)






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