どうでもいいことなんですが、なんでカリンを基に作ったクローンは性別が男なんでしょうね?
まあ、女性型だったらホントに伝通院先生のアキレス腱になりかねない危険性を孕んでしまいますが。
というわけで、クローンアケロン星人編後編のレビューです。
暴走したアケロン星人クローンと対峙した天馬と未加は、いいところまで追い詰めますが結局、アケロン星人クローンに逃げられてしまいます。(お約束)
グランセイザーの戦いっぷりを見た椿部長(今回のアケロン星人クローンの元凶)は「彼らを国防省の管轄におかなければ!」とかつての誰か(某・課長)と同じ過ちを犯しかけてます。
――あ、いや、これがグランセイザーは危険すぎるから管理下に置こうというなら正しい反応だと思うんですが(え)、あの勢いの様子からしてどう見てもあれだけの戦闘力を放っておくいわれはないという雰囲気だったので。
グランセイザー……攻撃力はあるけど、宇宙人よりよっぽど破壊活動が激しいしな……(生温いまなざし)
それはともかく。
逃げたクローンは椿部長の部隊が追います。
…………。
やはり相手がクローンなせいでしょうか。これが普通に新たな宇宙人とかだと、素人捜査とはいえセイザー達も町中を走り回って探したりするのに……
天馬と未加が栞女史から「椿さんは本当は穏やかな人だったのに、宇宙人の研究をしていくうちに変わってしまった」(すっかり超文明の虜に)という話を聞いていると沖田がやってきて、椿部長の部隊がアケロン星人クローンを発見したことを伝えます。
ところで輪をかけてどうでもいいんですが、どうして御園木課長の部隊が動いている気配がないんでしょうね?
アケロン星人クローンの逃げた先は郊外の山中。相変わらず特殊部隊の攻撃はアケロン星人クローンに効きません。
そんな中やってくる天馬と未加と御園木課長と沖田と栞女史。
なんであんたまで。
っていうか戦闘の訓練も受けてない限りなく一般人に近い人を平然と同行させないでくださいセイザー&御園木課長……
天馬たちは、栞を車に残し(オプション:護衛の特殊部隊隊員1名)アケロン星人クローンを探し始めます。
まあ、そうそう栞女史が襲われる理由なんてないしなー、と思っていたら。
おもむろに白衣のポケットからアケロン星人に無限のパワーを供給する水晶を取り出す栞女史。
ちょっとまて。
なんであんたがそれ(超重要品)持ちっぱなしなの……!
管理はしっかりしてください、御園木課長ー!!!
案の定、水晶のパワーを察知したのか栞女史を襲い水晶を奪うアケロン星人クローン。(護衛の特殊部隊はもちろんあっという間に倒されています)
水晶がアケロン星人クローンの手に渡ったことを知ると椿部長は「やむをえん」とアケロン星人クローンが手にした水晶の破壊を命じます。
そして放たれたロケット砲の一撃によって水晶はあっさり砕け散ります。
・・・・・・・・・・・・。
え? ひょっとしてパチモン??
いや、だってあの水晶だってまごうことないオーパーツってやつでしょう……!?
そんな、地球の文明レベルのロケットで破壊されても……!(現にアケロン星人クローンはぴんぴんしてるというのに)
しかし、水晶は破壊できたものの、どさくさにまぎれてアケロン星人クローンは巨大化しアケロン大星獣になります。
事、ここに至ってようやく自分が取り返しのつかないことをしてしまったことに気付く椿部長。
できれば大星獣になる前の時点で特殊部隊の攻撃がほとんど効いていなかったことで気付いて欲しかったと思いましたが。
現在、この場に居合わせているセイザーは天馬と未加だけ。剣がいないのでガルーダを呼ぶことすらできません。なので急いで博士に連絡を取り、他のセイザー達を呼び寄せようとします。
アケロン星人のクローンが作られたなんて大変な話は事前に連絡だけでもしておけよ、と思わなくもなかったですけども。
しかしアケロン星人クローン大星獣(長いので以下、大星獣)は大人しくその場で待つこともなく(当たり前)市街地に向かって歩を進めます。
このままではまずい、と、御園木課長が五色支援機士 ユウヒの出動を命じます。ユウヒは本来、長官の許可が必要だそうなのですが、そんなことを言ってる場合ではないから、自分が責任を負う、と妙に男前な御園木課長。
さて、このまま一度ユウヒの置いてある格納庫に行って沖田が乗り込むのか、それともここまで空輸してから乗り込むのか、あるいは別に操縦者がいてすでに乗り込んでいるのか、と思っていましたら。
なぜかスーツケースのような入れ物を出す沖田。
そしてマイク付ヘッドフォンのようなものを装着します。
ダイロギアンを参考に作られた、五色支援機士 ユウヒは――
操作方法の参考がガントラスでした。
(そして実際の作動方法はミニ四駆……!←某・爆走兄弟方式)
格納庫から出て、たくさんのヘリを周囲にはべらせつつ同じ色合いの戦車に先導されて現場に急行するユウヒ。
どれだけ急行したかというと、次の場面ではすでに大星獣を射程距離内に収めています。
どれだけご近所ですか、格納庫と事件現場。
せめてグランセイザーのロボが間に合うまでの時間稼ぎを、と大星獣に猛攻撃をするユウヒ。しかし悲しいかなすさまじいほどの命中率(セイザー達に比べて)を誇るけれど、まったくと言っていいほど攻撃が効いていない現実。しかし、遠距離でミサイルなのはまあ、良いとして接近戦の攻撃方法がパンチしかないっていうのはどうなんでしょうか。
なんていうか、せめて●ヴァのようにナイフのひとつぐらい開発してもバチは当たらないというか。しかもあっという間にオーバーヒート状態になり、これ以上は無理だ、というところまで追い詰められます。
その時、天馬や未加と一緒にやきもきと戦況を見守っていた栞女史が、御園木課長たちのところに近寄り、大星獣の肩部分にある水晶がエネルギーの源だからそれを壊せばよい事を教えます。
知ってるなら最初から教えてください、栞女史。
――もっとも、てんぱってる状態でそのことに気付かなかったのか、素直に礼をいい肩の水晶を攻撃し始める沖田。そしてまたもや水晶はあっさりと破壊されました。
これまでの攻撃だと、ぜんぜんびくともしてなかったのに。そりゃ、水晶には直接当たってなかったようだけども。
水晶の破壊に成功し喜びますが、すぐに大星獣の反撃を食らってユウヒはボロボロ。
そんなピンチを見計らったように現れる、ドルクルス、ガンシーサー、リヴァイアサン、そしてガルーダ。まず動物形態で大星獣を攻撃し、そしていつの呼んだのか気が付けばそこに居たガントラスと合体して合神獣王ダイセイザーになります。
――いや、だからさ。
なんで全部で5体のロボが合体した状態と、ユウヒ、大星獣が同じ大きさなんだコラ。
……うう、こういう所は相変わらず腑に落ちない……。
そしてダイセイザーはあっという間に大星獣を必殺技で葬るのでした。
……いくら時間が押していたとはいえ、身もフタもない……
ちなみに、合体をといてセイザーのロボたちとユウヒはやっぱり同じくらいのサイズでした。
なのにどうして5体が合体してもユウヒと大きさが変わらないんだ……
椿部長の処置はどうなったのか、その辺りはまったく語られないまま、栞女史は地球を守る為、自分ができる戦いの場――国防省の研究室に戻り、セイザー達も再び平穏な日常が戻ったのでした。
――まあ、あれですね。ユウヒは良くがんばりました。攻撃力の低さは仕方ないとしても攻撃手段の少なさは開発チームの想像力の貧困さが原因かと。ユウヒ開発チームの人はガ●ダムとかエヴァ●ゲリオ●とかその他スーパーロボット物をよく見てぜひ研究していただきたい。
ところで――
大星獣が市街地に向かって更新している最中、天馬と未加はそれを見守っているしかできなかったわけですが。
カリンの時は変身状態で必殺技叩き込んでいたのに。
っていうか絶対そのほうがユウヒの攻撃より威力があると思うんですが、どうよその辺。
次回は水瓶座が大変なご様子です。