多分、今回から俗に言う『第3部』とか『第3クール』とかいうものに入ると思われますグランセイザーです。
新章突入のせいでしょうか、タイトルがこれまでとちょっと違います。(ずっと「○○!○○○」と、「!」を入れてる作りだったので)
なんでしょうね、やっぱりたまにはタイトルに変化をもたせないと1年もたないからとかそういう理由でしょうか。
――ええ、そうです。私も特撮ニュータイプだかなんだかという雑誌を立ち読みして(すんな)知りました。
グランセイザー、すでに40話まで撮影が終わっているそうですよ。
……やるんだ……1年……!!
残り、約半年間――果たしてツッコミきれるか不安ですが千里の道も一歩から。
本日のセイザーレビューです。
始まりは、どっかのOLが夜中、何者かに光線銃で撃たれ、どうやら異次元へ送り込まれてしまったらしいショッキングな映像から始まりました。
……と、思いきやすぐに場面転換して、堀口博士の研究室で山と詰まれた資料を整理する獅堂姉弟に移ります。
どうやら博士は御園木課長の所へインパクター星人の顛末を説明しに行っている為、博士の代わりに獅堂姉弟が締め切り間近の博士の論文の資料を整理しているようです。
……………………………………………………………。
や、ちょっと待って下さい。
まだ報告済んでなかったのかー!!?
インパクターって一体いつの話だと……!
っていうか、前回の宇宙人の件は!?
(A.ものの見事にスルーのご様子です)
片しても片しても無くならなそうな資料の山に剣が愚痴を零していると天馬がひょっこり現れました。
研究室のいつにも増してとんでもない惨状に驚く天馬に、未加が資料の説明をし、「だからあんたに構ってる暇はないの。遊びに来たんならさっさと帰って」とすげなく言い放ちます。
その一言にむかついた天馬が「バイト代が入ったからせっかく奢ってやろうと思ったのに」と言うと、「あんたのバイト代じゃどうせ立ち食い蕎麦とか牛丼がいいとこでしょ」と言う未加の見事なカウンター攻撃。その一言にさらにぶち切れ、「お前なんかに一生何も奢ってやんないからな」と捨て台詞を言い放ち、掻っ攫うようにして剣を連れて研究室を出て行く天馬。そして奢られるのがそんなに嬉しいのか、ちゃっかり連れ去られる剣。
――ロクな反論ができなかった、ということは――
図星か、天馬……
かくして二人が辿り着いた先は、バーミヤン。……立ち食い蕎麦よりは高級でした。
いつも天馬に対して突っかかるような未加の態度を天馬が愚痴っていると、姉がそんな態度をするのは天馬が相手の時だけだと言う剣。
……宇宙人関係の恋愛問題はもうないよな、と安心してたらセイザー間の恋愛問題が全然未解決でしたね、そう言えば。
そんな会話をしつつ二人がバーミヤンに入ろうとすると、町内巡回中らしい神谷に呼び止められます。
神谷を見て「また交番を空けちゃって」と呆れた様子の剣。
……えーっと、つまり?
いえ、町内巡回自体は良いことだと思うのです。しかし「交番を空けて」とわざわざ言うということは、神谷のいる交番はつまり一人しか勤めていない、と言うことですか?
つまり、現在交番は空っぽ??
……あぁ、確かにそりゃ駄目だろう……
(何のための交番か)(しかも「また」ということはこれまでもちょくちょく……一番の理由はセイザーでは……?)
しかし神谷は、「特別警戒中なんだ、仕方ないだろう」と言います。
冒頭でも流れていた異次元送りは、神隠しとか蒸発とかそういうことで巷で話題になっているほどの大事だったらしく、ついに神谷の管轄区域内でも蒸発事件が起こったそうです。(つまり冒頭のOLさんは管轄区域内で起こったことらしいですよ)
きっと管轄区域内で事件が起こってから「特別警戒」状態になったんだろうなー(生温い笑み)
ひょっとして宇宙人の仕業だろうか、という話題になったところで、突如、女性の悲鳴が響き渡ります。
慌てて駆けつけた先では、女子高生を追い詰め、怪しげな銃を取り出す不審者(見かけ、変質者っぽい)の姿が。
不審者を蹴り飛ばし、神谷が投げ飛ばして、目深に被った帽子を剥ぎ取ると、そこにはどう見ても宇宙人(正体現したカリンに近い)の顔が。
話題にしつつも、よもやホントに宇宙人とは思っていなかったのでしょう、驚いた隙を付かれ宇宙人に逃げられれます。それを追いかける天馬と神谷。剣は取り残され、呆然としたままの女子高生に駆け寄り、「大丈夫!?」と声をかけています。
そして場面はあっという間に研究室へ。
どうやら宇宙人は取り逃がしたようです。
研究室にいるのは堀口博士、未加、涼子、天馬、神谷。
剣の姿が見えないのは襲われていた女子高生を送っているからだそうです。
女子高生の名前は、吉岡 麻美。OLさんが蒸発させられた時の事を目撃していたとかで、それが理由で狙われているらしいとか。
…………いえ、気持ち的にツッコミ所は多いんですが、キリが無いので先に進みましょう。
麻美ちゃんを送る途中、剣は彼女の両親は海外に出張に行っていて今は一人きりだ、という話を聞き「うちと同じだ」と共感を持った様子。
しかし、何でかいつの間に「剣ちゃん」とか呼ばれるほど親しくなっているのは何故。
そんな疑問がもちろん解消されるわけも無く(だってセイザーだし)、剣の「でも僕にはお姉ちゃんも博士もいるから」という言葉に、自分には誰もいないため「いいな……」と羨む麻美ちゃん。
またあのあいつ(宇宙人)が襲ってきたら、と恐れ怯える彼女を、「僕たちが必ず守るから」と励ます剣。
なんだかとっても主人公っぽいです。
しかし妙に強調される麻美ちゃんの指輪が気になります。
それ以上に気になるのが、麻美ちゃんが制服を着て町中を歩いていたということは、本日は平日(学校がある)ということになるわですが。
剣、お前学校はどうした……。
見てる視聴者は君の単位が心配ですよ……。
それはともかく、天馬達はまずは宇宙人の目的を知ることが先決だ、と他にも蒸発事件に対して目撃情報が無いか、手分けして聞き込みを始めます。
あのー、そういうことこそ国防省の出番では?
(神谷にいたっては「先輩刑事」というオプションまであるのに)
無論、素人調査で(本職も一名いますが)手掛かりがつかめるわけも無く(そんな簡単に掴めるなら警察は要らない。そして雑誌でもっと話題になる)、手詰まりになったグランセイザー達(含・堀口博士)はとんでもないことを提案し出しました。
所謂「麻美ちゃんを囮にして宇宙人を呼び出し生け捕りにしよう」作戦というやつです。
ちょっと待てヒーローッ!!!!!(涙目)
まずいでしょ! いくらなんでもそれはマズイでしょッ!!
何がマズイってヒーローが側からそれを提案しちゃマズすぎでしょッ!!!!
さ、最近のヒーローモノってホント凄いんですね……狙われているとはいえ一般人を普通に「囮にしよう」とか言い出す時代ですか、今は……!
しかし、その提案に異議を唱える存在がありました。そう、いつの間にか「麻美ちゃん」「剣ちゃん」と呼び合うまでの仲になっていた剣です。
親と離れて暮らし、襲われたことに未だ怯えている無関係な一般人を巻き込むなんてと熱く語る剣に、涼子は冷静に「大勢を救う為に少数の犠牲も已む無し」論を展開。
――お、落ち着いて涼子さん! 性格が初期(悪役)になりかけてるっ!
博士も博士で「大勢を救う為に誰かが勇気を出さねばならんのだ」とかこの場にいない一般人に勇気を出すことを強要する提案を推し進めようとします。
下手をすれば命がけになりそうな行為を事後承諾にしようとはこれ如何に――!
天馬も「指一本触れさせないからさ」とだからそういう問題と違うだろ的発言をして、案の定、そのように剣に突っ込まれます。
ちなみに、以前グランセイザーの戦いに一般人を巻き込んでしまうことを深く思い悩んで短絡的行動にまで走った神谷は無言でした。(今こそ何か言うべき時だろう……!)
民主主義の原則(多数決)のもと、このままでは麻美ちゃん囮作戦が確定してしまいそうな中、弟のために姉が動きました。
麻美ちゃんから制服を借り、未加が囮役を買って出たのです。
さすが未加さん! 漢前!!
でも、ブレザー姿は微妙にキツ(強制終了)
悪態をつきつつ未加を心配する天馬と、それを「素直じゃないわね」苦笑で見やる涼子が未加を見守る中、鏡(道路に並んでるアレ)の中から宇宙人が現れます。(ただしセイザー達は出現する瞬間を見てません)
罠にかかりやがったなとばかりに宇宙人を取り囲む天馬達。しかし何故か変身しません。
そうこうしている内に未加と未加を庇おうとした天馬が宇宙人の銃に撃たれ、異次元へと送り込まれてしまいました。
妙に眩しげで、鏡の存在が強調されています。そんな風景以上に「俺たち、とんでもないところへ送り込まれたようだな」(どこまでも一本調子)と妙に伝通院先生チックに喋る天馬の姿にひょっとしてニセモノ? と戦々恐々しましたが。
異次元へはもちろん変身アイテムによる通信も通じません。「駄目だ、全然通じない……」と心配そうな剣の姿を見て、心苦しそうな麻美ちゃん。
その頃、異次元世界の二人は内部を探索中、蒸発した人の衣類だけが落ちているのを発見します。更に、助けを求めつつ目の前で(身に着けていた衣類だけ残し)消えていくOL。
二人の前に宇宙人が姿を現し、この異次元の中では人間はいずれ消滅し、その現象を利用する為地球人類をまとめて異次元に送り込んで、人類がいなくなった地球を「うおふ・まなふ」(宇宙連合)が平和な惑星に作り変えようとしていることを教えます。
すでに第二段階――東京の人間をすっぽり異次元へ送り込むための準備が整っていることも。
無論、この宇宙人は麻美ちゃんの代わりと知らず未加を襲ったのではなく、セイザーと分かってわざと罠にはまった(未加を襲った)のです。
しかしそんな話を聞かされようとも、異次元内で宇宙人を追いかける時も変身しない天馬と未加。
このまま戻れないのかな、と落ち込む未加に、天馬が「必ずお前は戻してやるからそんな顔するなよ」と妙にラブっぽくなりそうなシーンがありましたが私がセイザーに求めているのはそういうところじゃないので割愛。
ちなみに研究室に来ていた麻美ちゃんを家まで送る途中でしょうか(だから剣、学校……)、落ち込んでいる剣を麻美ちゃんが「心配だね、お姉さん」と慰めようとしているのか声をかけてきますが、剣は天馬のことも心配なんだ、と言います。皆、ひとつの宿命で繋がった家族なんだと。
……宿命とか平気で言っちゃってるってことは、あれですか。
麻美ちゃんにもセイザーと宇宙人のことは説明済みってことですか……?
御園木課長ー、どんどん機密が漏れていきますよーっていうか機密にしてるんだろうか、セイザーのこと。
一方、じっとしていられず天馬達が消えた現場まで神谷と涼子に連れてきてもらった堀口博士。本日の涼子の車は仁のものではありませんでした。(博士の車?)
そこを待ち構えていたように、再び宇宙人が襲い掛かります。真っ先に犠牲になったのは神谷の自転車(笑)。とてもショックだったらしい神谷。これがパトカーとかだったら目も当てられないところでしたね。
そして今度こそちゃんと変身して迎え撃つ神谷と涼子。
その戦いの余波で、天馬達がいる異次元に元の世界と繋がっていそうな穴――次元の裂け目が開きました。(ちなみに遥か上空)
あそこを通れば元に戻れるかもしれない、と考え、天馬は未加に自分がバーニングファルコンで穴を広げた一瞬の隙に異次元を脱出するよう言います。天馬を置いていくことになるため渋る未加を、「どんなことがあっても帰すって言っただろ」「このままじゃ東京ごと弾き飛ばされちまうんだぞ」と説得します。そして気楽な調子で「迎えに来るの忘れるなよ」と言った後で、「二人無事に戻れたら……」と見つめあう天馬と未加。
…………。
…………………。
いや、戻れたらなんなの。思わせぶりな台詞だけで多くは語らないってそんな、何ちみっ子に不向きな演出を……!
で、二人とも変身して、もちろん未加は無事に戻ったどころか、間を置かず涼子と協力して必殺技をまだ閉じきっていない次元の裂け目に放って、その衝撃で裂け目が大きくなったところで天馬、あっさり帰還。
そしてセイザーお得意の多勢に無勢攻撃で宇宙人をいいところまで追い詰めますが、突然現れた宇宙船が宇宙人を襲撃。
………………………はい?(目が点)
えー、まあ、捕虜になって内情をばらされるよりはってことなのかなと思いますが……
さて、とりあえず当面の危機を脱したセイザー達。
現実空間に戻った途端、異次元での甘げな雰囲気がなくなり口喧嘩を始める天馬と未加。それを苦笑とともに眺める涼子と神谷。そして、そんな彼らを物陰からじっと見つめる麻美ちゃん。彼女の指にはまった指輪が妖しく光ります。
もちろん、麻美ちゃんがそんな近くにいてそんな奇妙な状況であることに気付きもしないセイザー達。
博士と剣も駆けつけ、姉弟は再会を喜びます。
剣が戦いに参加していなかったのは麻美ちゃんを送り届けていた為であって、じゃあなんで麻美ちゃんがあないなとこにおるねん、というようなツッコミはきっと彼女はキーパーソンで只者じゃないんだよ、という自己完結の元無視させていただきます。
かくして、セイザー達は東京を異次元に送る企みを阻止できるのか、というところで次回に続きます。
…………ところで、今、気付いたんですが。
今回、インパクター星人の件の説明がなされたということは、ようやくダイロギアンが片されたという事でしょうか。
というか今までダイロギアンはカミクジラ島でふきっさらしのまま放置されていたということなんでしょうか……!