早かった! 今回なんか展開が珍しく早かった!
セイザーで30分がこんなにも短く感じたのって初めてかも。
原因は今回、戦闘シーンが多かったからと思われます。
ちなみに、セイザーを見たあとカラオケ屋でギャバン(勿論映像つき)とか明日のデカレンジャーとか見ると、そのアクション性に滂沱の涙が止まりません。
……というわけで今回のレビューです。
しょっぱなから地球に向けて未確認飛行物体が飛んでいます。
そこに被るロギアの台詞。
「ダイロギアンよ……」
ダイロギアンって、何だー!!!(爆笑)
……名称とかちらりと見える形状から見て、ロギアのロボットとかそんなもんだろうと推測するわけですがだがしかし。
なに自分の名前をそこにしっかりちゃっかり織り込んでだアンタ!(大笑)
更に場面は相変わらずどこぞのビルの屋上無断拝借しているインパクター星人・ロギアの図に移ります。
ロギアは現在こちらに向かっているダイロギアンに、隕石を呼んだり変身にも使ったりと便利なカードで呼びかけます。
ロギア「お前の力が必要なのだ……超星神たちを叩きのめし、セイザータリアスを地獄に送るために」
(空白の多さは動揺の表れと思っていただきたい)
・・・・・・うわ、どうしよう!
ドコから突っ込もう!!!(戦慄)
・・・とりあえずとっさに浮かんだ言葉から順に行こうと思います(真剣)。
ロギアがついにインパクター星人ルック(マントとグラサン着用)を……! でも蝶々結びがないのは司令官だからですか。
ちなみにこの格好はインパクター星人から見た地球人の姿であることが先日明らかになりました(笑)。(お持ちの方はお手元のセイザートレカ参照のこと)
っていうか、何故に天馬(タリアス)にピンポイントな復讐宣言を――!?
そもそも(インパクター星人曰く)人類抹殺計画はどうなった! だいたいそんな巨大ロボ(らしき物体)を呼べるなら最初から呼んどけよー!!
あとそんな巨大ロボ(らしきもの)をよばなくったってだから各個撃破してけば楽勝にセイザー抹殺ができるというになんでその辺の自覚が薄いのか。
……というようにほんの1シーンであらゆるものを見せてくれたロギアですが、通信機にもなるカードから映像通信が入り、ロギアの更に上官らしいインパクター星人が現れ作戦の終了と帰還をロギアに命じます。
よかった、上の人が気付いてくれましたか、これでは人類抹殺ではなく太陽系消滅になってしまう作戦に。
無論、ロギアはこちら側が被った被害は(作戦的には)軽度だからと作戦の遂行を訴えますが「作戦は失敗だ」と宣言するロギアの上司。どうやらインパクター星人も所属している宇宙連合の最高会議か何かでインパクター星人による地球侵略(人類滅亡計画)は失敗したと判断された模様です。
そうですね、現状でどれだけ被害が出たとかそれ以前に、すでに計画が立てられた当初の段階から失敗してましたけどね。
――と思っていたら。
「問題はガントラスをグランセイザーに与えたことだ」
そっちが問題かよ!!
だめだ……やっぱり宇宙には馬鹿ばっかりだ……!
セイザーとか超星神がどうこう以前に計画立案の段階から横たわっている大問題に何故誰も気付かないんだ……!!
前回、セイザーたちへの復讐を誓ったばかりのロギアが納得いかない表情で苦悶する中、ようやくセイザーたちへとカメラが移ります。
このロギアシーン自体はほんの1〜2分だったんですが。
いつもの大学の研究室には、堀口博士、炎のトライブ3人組、蘭の計5名がいました。
前回、謎の映像(超古代文明のあれこれ)と声(おそらくガントラス)が脳裏に流れてきたことから、蘭がもう一度水晶板を触りたいと博士に頼みます。
――つまり、その水晶板とやらがセイザー達(および周囲の国防省とか)にセイザーの存在を教えた元凶(ヲイ)だということなんでしょうか。(いえ、10話以前知らないので)
まあ、それがあったから最初から独自行動をしていた水のトライブたちもセイザーに対する知識があったと言うことでいいと思いますが、そうすると反町達はどこでその水晶板をゲットしたのかという問題もあり。けっこう重要な点が色々おざなりな気がしますよグランセイザー。
それはともかく。蘭の意見ももっともだと賛成した堀口博士が水晶板を取り出し蘭に触らせると、蘭の脳裏に超古代文明のさまざまな情報が一緒くたになって流れ込んできました。
その情報をまとめると、
最初に作られたのはガントラス
ガントラスは人工知能が組み込まれており他の超星神にも組み込もうとしたけどセイザーが乗り込むことになったから中止したらしい
グランセイザーの中心はクラウドドラゴン
えええええええええええ!?
あ、いや、1番目と3番目の項目についてはいいんです。特に3番目は現時点で意味不明とはっきり明言されてますし。
問題は2番目。人工知能です。
いや、他の超星神だって勝手に動いてるから組み込まれてるだろうと言いたい訳でも、ガントラスはしゃべってたから確かに人工知能があると思われるのでそのことを否定したいわけではないのです。
問題は、ガントラスのどの辺に人工知能を組み込むべき要素があったのかというところ。
だって操作方法が鉄人28号だし!
勝手に暴走しまくるし!!
酸素がないとエネルギー不足になるし!!!
人工知能以上に組み込まねばならないものがあるだろ超古代人ー!
その頃、やはり上司からの帰還命令に納得がいってなかったらしいロギアは、単身、セイザー達(各トライブのリーダー格)に襲撃を掛けます。
被害の一番手は(聖闘士星矢以来、牛はかませ牛だとでも言うのでしょうか)カリンの時に引き続き松坂 直人。
地下にあるっぽい雰囲気のトレーニング室(多分、自分専用)でトレーニング中の松坂の元にロギアが現れます。(あの少年はどうしたというツッコミはしてはいけないのでしょうか、やはり)
あっさり不法侵入を許しつつ(っていうか何でロギアはこんな場所を知っていたんだ…)、大事なトレーニング機材を破壊されたくなかったのか「表へ出ろ」と外でロギアと対峙します。
この時点で、19話で涼子に言われた「ロギアを見つけても一人で戦わないこと」という約束はまったく欠片も頭に残っていないものと推測されます。
そもそもルシアに勝てなかった人間がどうしてそれ以上の実力を持つロギアに勝てると言うのか……
変身後、正々堂々肉弾戦と思わせておきながら、腰に銃をしまったまま後ろ向きに銃を撃つ、というロギアの戦法にまんまんとやられた松坂は、命に別状はないものの大怪我を負って伝通院の働く病院に運ばれました。
その後、伝通院も病院内でロギアを見つけ一人で追跡して対峙。しかも周囲は何故か雨。土砂降りです。(でも明るいとはこれいかに)
……前回の卑怯なまでに仲間を呼んでいたかれらはドコへ……。
もちろん、伝通院先生もこてんぱんにのされました。
しかし、何故か松坂の時といい止めを刺さないロギア。ここで二人に止めを刺しておけば、自動的に人数が3人そろわなくなる風と大地のトライブは自分らの超星神を呼べなくなり、引いてはダイセイザーの出現を阻止することもできると言うのに。
さて、3番目のターゲットは反町です。(やはりピンポイント名指しをするくらいなので天馬は一番最後に回したらしい)
何でか、良く晴れた町中のネコに目を止めては所構わずネコの写真を撮りまくる反町(自慢は色んな戦争を見てきたこと)。なんでしょう、ネコのフォトエッセイとかの仕事でも引き受けたんでしょうか。趣味だとしたら微笑ましいですね。
ターゲットが動物と言うことで、撮影中にネコを刺激しないよう携帯はきっちりマナーモードとなっていた為、(恐らく松坂と伝通院先生のことを知らせる)かかってきた電話に気付くことができないまま、反町の元にもロギアが現れます。
即座に戦おうとせず逃げ出そうとする反町。さすが自称・慎重、このまま距離を取って早く仲間に連絡を――と、思っていたら。
工事中の広場か何かに入り込み、そしてそこは当然のごとく行き止まり。
なんでわざわざそんなところに入り込むー! と思わず突っ込んだ時でした。
反町は手近な金網に仕事道具(含むカメラ)の入ったカバンを引っ掛けると、そこから少しでも距離を取るようにしてロギアに応戦。
逃げてたわけではなく仕事道具の避難先を確保したかっただけのようでした、反町。
結局反町もロギアにやられかけピンチに陥りますが、水のトライブの結束力は並ではありません。携帯に出ないことから、反町ピンチかと慌てて駆けつけてきたらしい辰平・魚住に助けれ、反町は危機を脱することができました。
3人揃って優勢になったところで、再び「ルシアと一緒に星へ帰れ」勧告をしますが、ロギアはルシアが死んだことを告げ、その場から去るのでした。
心配そうに振り返る二人の男の視線の先には、ルシアの死に衝撃を受けて涙を流す魚住が。
反町は、今はそんなことを言っている場合じゃないという冷静かつもっともな意見ではあるがちっとも慰めになっていない言葉を言ってましたが、それ以前に。私もすっかり忘れてましたけど。
あんたら(水のトライブ)ラディアはアレだけあっさり殺っといて。(むしろ喝采上げてたくせに)
人型生物にしか情が湧かないのはきっちり人種差別だと思いますが、いかに。
再び病院です。松坂と伝通院先生は同じ病室で隣同士で寝ています(笑)。
しかし病院もさぞかし驚いたでしょうねぇ。ある意味この病院の売りでもある天才外科医が入院が必要なほどの大怪我。(しているようには見えまえんが)
止めをさせたはずなのに、なぜかわざと止めを刺さずにいたロギアの行動を不審に思う松坂と伝通院。いえ、確かに相手の行動を分析するのは大事ですけどあなた方に限っては、まず自分たちの行動を省みていただきたい。
病室に来た水のトライブ3人組と天馬も、なんでわざわざ一人ずつ、とロギアの行動について論争します。
んで、出た結論。
ロギアは天馬とサシの勝負がしたいがために、各トライブのリーダー格を狙って重傷を負わせ天馬を怒らせる作戦。
・・・・・・・・・・・・。
セイザー達の間ではそんなことしなくても天馬はすぐ頭に血が上るのになー、とロギアの天馬買いかぶりっぷりを笑ったり、これまで散々天馬はリーダーに向いてないと宣言していた反町の「(天馬は)グランセイザーのリーダーみたいなものなんだから気をつけろ」発言に皆がびっくりしたとか、そういうほのぼの話は置いといてそれ以前に。
別に殺したって十分怒らせることは可能なのに、むしろ今後のことを考えると殺しておいたほうがメリットがいっぱいあるのに、そこであえてセイザーたちを生かしておく理由がさっぱり分からないよそこのインパクター星人。
第一、ロギアの最大目標・天馬(タリアス)発言は、視聴者の前でしかされていないのに、あの戦闘シーンのどの変にそのことを匂わせる行動があったのでしょうか……
あと、地球の命運が掛かっているから避けられない戦いだ、と力強くおっしゃった伝通院先生。かつて惚れた女(カリン)に向かって地球よりも貴女が大事とのたまった先生のひと言に、思わず生温い笑みがこぼれました……。
さて、そんな多くの謎を残しつつもダイロギアンは着々と地球に向かっています。
どうやら、隕石の時と同様、よほど地球に差し迫ってからその存在に気付いたらしい国防省に呼ばれ、未加と堀口博士が御園木課長の元へ向かいました。
地球から誘導されているらしい謎の飛行物体。これを解析の結果ロボットだと見抜き、巨大化できないロギアが呼び寄せているのだろうという結論に達しました。
ドーピングしてたルシアはともかく、ラディアは自力で大きくなったように思えましたが。
とにかく、このまま地球に到着するのを放っては置けないと、NASAの協力の下、衛星からダイロギアンに向けてミサイルが放たれました。
もちろん、効きませんでしたが。
……だって、ねえ……? 現代文明の力が通用するならグランセイザーはいらんわけだし。
ちなみ、以前、隕石を破壊してくれたクラウドドラゴンは、なぜか今回のダイロギアンはスルー。
堀口博士はいぶかしんでいましたが、私はふたつほど仮定を立ててみました。
1.エネルギー不足
2.ここで壊しても地球に降りかかる被害は甚大だと学んだ
――私としては「2案」を採用したいところです(爆)。(隕石の時は砕かれた隕石の欠片が雨あられとなって降りそそいでいましたから)
どっかのビルの屋上から、どっかの孤島に場所を移し、ダイロギアンを迎えるロギア。
ダイロギアンを迎えつつ、ロギアは散っていった仲間へ語りかけます。
「ラディア……ルシア……お前たちの無念は必ず晴らす……!」
……ノリノリなところすいませんが、ルシアはともかくラディアの無念の原因はあなたなんですけど、ロギアさん。(だってそもそもの原因はルシアへの恋愛問題) ちゃっかりグランセイザーに罪を擦り付けないでください……
かくして、勝手に復讐項目を付加されたグランセイザーの運命やいかに! というところで次回に続きます。
結論:ツッコミどころは満載だけどあっという間に過ぎ去っていった30分でした。
あと、今日の辰平もやっぱりチンピラ風味でした。それでいいのか、イルカの調教師見習い。(公式設定)
もうひとつ、インパクター星人はマント捌きが必修科目に違いないと思いました。