とうとう20話ですか。私が見始めてからも10話になります。二桁ですよ。
――振り返ってみると、毎回毎回1話の中に詰め込まれる内容と場面転換がすごいせいで見落としがちですが――
宇宙人、まだアケロン星人とインパクター星人しか確認されてないんですよね。
いまだかつてこれほどまでに敵のバリエーションに富まないヒーローモノは初めてです、自分。
……と、まあ、ちょっと振り返ってしんみりしたところで(したのか)、今回のグランセイザーレビューに移りたいと思います。
前回ですべての巨大ロボを完膚なきまでに叩きのめされたセイザーたちは、ロギアの人類滅亡っつーかむしろ地球滅亡計画を阻止する最後の手段として、ガントローラーを奪い返しガントラスを操作し直して太陽突入を阻止するためにロギアの行方を追っています。
というか、ホント、探すだけなら国防省や警察やNASAの力を借りてよいと思うのですが(単独行動取らせたり、深追いさせたりしなければいい)(というか情報収集だけなら問題ないのでは)、何故か地道なローラー作戦はセイザーたちのみで行われているようです。
いくら12人いるとはいえ、捜索範囲はもっと広いわけで、まあ、なんて見落としの多そうな……という感想を早々に抱いてみたり。何せ彼らは捜索のプロではありませんし。その辺、わかってやってください御園木課長……。
それはともかく。
ロギアとガントローラーに関しては、実は自分の父親だった和久井博士が関っていたり、最終的に自分がガントローラーのチップを渡してしまった過去からか、なんだか必死な様子の魚住が町中をインパクター星人の姿求めて彷徨っていると、ソフトクリーム(この時期に)食べつつ町中をふらつく(たぶん探索中)蘭を見かけます。
そして、別の場所を見回っていた天馬が研究所に戻ると、すでに先に研究所に戻っていた蘭と魚住の口喧嘩が勃発中。
捜索中にソフトクリームを食べていた蘭に対し、魚住は「蘭ちゃんは真剣みが足りないのよ!」と怒ります。
……キミが言うか、ソレを。
ロギアと和久井博士を探さなー、という本来なら切羽詰ってしかるべきときにドクターベアーとのメールのやり取りに現を抜かしていたのはどこの誰だ、をい。
その後、蘭と魚住の口喧嘩は「オオボケナース!」「スチャラカダンサー!」という小学校レベルの悪口の言い合いに発展し、仲裁しようと口を挟んだ未加に対してまで、「必殺鉄拳女は引っ込んでて!」(by蘭)とまで言う始末。
地球の危機にどういうレベルの言い争いだ、キミら……(遠い目)
さすがに最近リーダーとして自覚の出てきた天馬が、喧嘩の理由を聞いて「くだらないことで争ってんなよ、頭冷やせ」と説教します。
……ここにも自分のことを棚にあげる人間がひとり……
正体がばらされそうなことより、バイクを盗まれたことことが理由で怒髪天していたり、捜索に出かけつつあっさりアッシーになってしまったりした男の言う台詞ですか……
魚住よりはそんな自分を自覚していたのか、逆に女性衆3人に睨まれて天馬は逃げ出すように(いや逃げ出していましたが)再び捜索に町へと繰り出しました。
……ヘタレだぁ……
研究室に残された残された女性3人の間には先ほどの小学生レベルの悪口が尾を引いているのか、微妙な緊張状態が生まれていました。
その頃のインパクター星人’Sはと言うと。
相変わらず、どこかのホテルの一室内(ラディアとルシアだけの時は屋上のふきっさらしだったのに)で、毎回毎回最低1度はやらない時がすまないのか、またもやルシアがロギアに噛み付いています。
前回のドルクルス、ガンシーサーを打ち負かして上空に飛んでいったガントラスは、現在宇宙空間で地球の周りを回っているようなのですが、ルシアは「なぜそのまま太陽に突入させないのですか?」と、質疑応答中です。
それに対し、ロギアは太陽の黒点の磁気嵐の影響で地球上からのガントラスコントロールが難しくなるから磁気嵐が収まるまで待機だと答えます。
・・・・・・・・・・・・。
ちょっと思い返してみましょう。
・ ガントラスのエネルギー源は酸素なので、宇宙空間ではエネルギー補給ができません。
・ 前回、ガントラスはドルクルス、ガンシーサー相手に戦闘を繰り広げ、一度倒されたけどそのあと復活という反則技まで使っています。
エネルギー、足りてるのか……?
そもそも、そんなエネルギー補給のできない地点で待機中って、肝心な時にガス欠起こしたらどうするつもりなんでしょうか、この宇宙人。
更に、ロギアは超星神のないグランセイザーなどおそるるに足りんとばかりに、グランセイザー抹殺ではなくセイザーたちの目をガントラスから自分たちに逸らすための陽動を指示します。
当初の目的を見失ってますよ、このひと……
つーか、クラウドドラゴンのことが完全に忘れ去られています。
一番最初の隕石落下攻撃を阻止したのは誰だと思ってるんでしょうか。
まあ、せっかくおいしいところをガントラスが彷徨っているというのに、クラウドドラゴンからの攻撃のひとつもないというのは他の超星神を修理中だったりするからでしょう。まずはガントラスを撃ち落してでもくれればいくらでも修理にかまけてくれてていいというのに、微妙に使えないです、クラウドドラゴン。
セイザー抹殺は時と場合によりけりだと、日本官僚のような言葉を返されつつ不承不承ながらルシアがその命を受諾した頃(というか後)、再び町なかを捜索中の魚住は、険しい顔して外に出てきたロギアを発見します。
しかし、研究室での出来事が尾を引いているせいで仲間に連絡も取らず、ひとり追跡を始めてしまう魚住。
いい加減、ひとりじゃロギアやルシアに対抗しきれないことを学んでください。
それが無理ならせめて忍び技能を覚えてくれ……
一方、国防省のほうでも地球の周りをぐるぐる回っているだけのガントラス(考えてみれば衛星に対し迷惑だよな、コレ)の行動理由が黒点の磁気嵐のせいだろうと気付いており、どこともしれない通路なんだか違うんだか珍妙なトコを進みつつ、御園木課長と堀口博士が火のトライブたちに説明していました。磁気嵐が収まる予想は72時間後。日数に直して3日後です。これは時間がないなということになります。そんな重要な話の最中でも背後のグラサンが気になりますが。
剣の姿が見えないですが、学校かなーと思っていると、堀口博士の説明の後を引き継ぐように解説しつつ左右に並んだ無数のしきりのひとつからひょっこり顔を出してくる剣。
なんでそんなとこから出てくる……
それと、ロギア(というかインパクター星人)の本来の目的は人類抹殺計画のはずなんですが、セイザーたちの間ではすっかり太陽系消滅計画にランクアップされてるようです。
確かにそうとしか見えませんけど。
その頃、あからさまにバレバレな追跡をしていた魚住は、あっさりロギアに誘い込まれ、待ち伏せしていたルシアにあっさりやられます。そしてそんなピンチの魚住のもとに駆けつける反町と辰平――
――――辰平!!?
た、大変です!辰平が季節に合った格好をしている……!!
一体、辰平の身に何が……!!!(かなりどうでもいい)
いい加減つっこむのも飽きてきますが、今回もまた変身しないバトルが繰り広げられます。ルシアは今回も武器装備です。どうやら前回以来標準装備になった模様。
そんなルシアといい勝負を繰り広げる反町。
・・・・・・・・・・・・。
松坂・・・・・・
そんな、いくらパパラッチ……もとい戦争写真のジャーナリストとはいえ、現役格闘家(有名どころ)があっさりやられた相手に持ちこたえてる反町は何者ですか……
松坂、憐れな。
一応、多勢に無勢ではあるのでルシアには程よいところでロギアから撤退命令が出ます。
ルシアが撤退し様としたその時です。
魚住がルシアに向かって石を投げつました。もちろん、ルシアは手にした剣でとっさに弾きますが、剣に当たった石は粉々に砕けて四方に弾け飛び、そのひとつがルシアの頬を傷つけま――――ってをい。
一体全体、どれほどの力で投げつけられてますか、その石!!
剣に当たっただけなのに、なんで爆発したように粉々になるー!!?
魚住 愛 ……なんて恐ろしい子……!!!
顔を傷つけられたルシアは魚住に対して激しい憎悪の念を抱いた様子で去っていきました。
その後、魚住を連れて研究所に一旦戻った水組ですが、反町は魚住の単独行動を当然叱ります。この辺の姿は他のトライブでは見られない姿です。(ちゃんとしかったり、反省したり)
魚住がルシアにやられた傷のためひと休み状態に入ると、堀口博士がようやく完成したガントローラーの電波キャッチ装置を手に研究所に戻ります。しかし、台数は1台。
使えねぇなー……(遠い目)
なんて微妙な頼りがいっぷり……。
このたった一台しかない貴重な追跡アイテムは、お約束どおり(同トライブの人間が不始末を起こした直後は同じトライブの人間が汚名をそそいだり借りを返すために暴走する)反町と辰平がさっさと装置を取って出かけてしまいました。
いつまでたっても同トライブ以外の仲間内連係プレーのとれないヒーローたちです……
休んでいた魚住も、全員が捜索に出払って、堀口博士が目を放した好きにいなくなってしまいます。
……だから単独行動はやめろというに……
幸いというかなんと言うか、蘭が魚住を見つけます。
更にその頃、反町と辰平は装置のおかげでロギアを発見しますが、やっぱり変身せず生身のままで押し問答をしてしまったため変身しなくても出せる、ロギアの銃の前にピンチに陥ります。辰平、早々に撃たれて脱落してますし。
そんなピンチの二人の下に天馬が駆けつけます。さすが一度、変身してなかったせいであっさりロギアに捕まった過去を持つ男。この件ではかろうじて学習能力がついていたようです。天馬は出てくるなりすぐ変身してロギアに向かいますが、ロギアは「お前たちに勝ち目はない」と捨て台詞を残して瞬間移動して去ってしまいました。
ちなみに、撃たれた辰平は無事でした。ちょうど、胸に入れていた装置に攻撃が当たって無事だったのです。肝心の電波キャッチ装置は壊れましたが。
辰平・・・・・・!!!
反町と辰平は自分を責めますが、天馬は「ひとりのしでかしたことはみんなの責任だ。かっこつけてひとりでなんでもかぶろうとするなよ」とふたりを叱り――飛ばしたように見えて、自分たちも昔はそうだったから反町達の気持ちはわかると結局は慰めモードと申しますか。
キミら(特に炎を風)はむしろトライブ同士で争ってたけどな。そして港とかダムとか破壊してらしいけどな。
そう考えると、水のトライブって一見とてもまとも……? いやでもそれはなんだか凄く騙されている気がする……
一旦、研究所に戻りこれまでの捜索地域の洗い出しをしていると、蘭から魚住が囮になってルシアを呼び出そうとしているらしいと連絡が入ります。
蘭はそんな魚住をさらに追跡中のようです。
さっき会った時に打ち合わせた作戦とかじゃないのかー!?
しかも魚住はやたらケバイ格好をしています。
どの辺にそんな格好をする必要が……?
電話に気を取られて蘭が魚住を見失いかけた頃、やっぱり魚住の追跡に気付いていたルシアはどっかのビルに魚住を誘い込みます。
しかし実はそれこそが作戦だった魚住はルシアを挑発してビル内におびき寄せ、物陰から不意打ちをかまします。やっぱり変身してませんけど。
ルシアは戦闘員を出して態勢の立て直しを図りますが、蘭も駆けつけて2対1となります。双方ともに変身する気配もありませんが。
2対1とは言え、生身の人間と宇宙人では宇宙人の方が遥かに有利らしく、魚住と蘭はルシアに倒され絶体絶命のピンチに。ひょっとしたらルシアの剣を構えた珍妙な踊りのせいか? と思わなくなかがったですが。毒気でも抜かれたんじゃなかろうか。
何はともあれ、だから早々に変身しろと言いたいところです。
そのピンチに未加が駆けつけます。さすがに3対1になったせいか、それとも変身したロギア相手に生身で粘る実力の持ち主が出てきたせいか、つにルシアは変身し、セイザー3人娘も追うように変身します。
そしてレディ’Sの猛攻が始まりました。
あっという間にルシアを追い詰め、3人の必殺技を叩き込みます。
…………………………ちょっといいですか?
当初の目的はルシアを生け捕りにしてロギアの居場所を吐かせることでは?
どう見ても殺す気満々だろ、あんたら。
憐れ、ルシアは変身も解け(っていうかあれが本来の姿じゃないのか、やっぱり。最初のころも気絶すると人間バージョンになってたし)意識を失いぐったりとしています。それでも死んでいないのはさすが宇宙人、といったところでしょうか。
そんなルシアを魚住は「研究室に運ぼう」と言います。
そうですね、ロギアの居場所聞かないといけませんからね。
しかし当初の目的を忘れ去ったらしい蘭は「そのひと、敵だよ!?」と驚きの声を上げます。
いや、だからロギアの居場所を……
魚住「今はただのけが人よ。ほっとけないわ」
未加「愛の言う通りよ。蘭も手伝って」
いやほんとちょっとまてあんたら。
どの口がそんな台詞を言うかー!!!
かくして研究所に運ばれソファに寝かされたルシア(気絶中)を前に、ルシアの口からロギアの居場所がわかればいいなぁ、と思う一同なのでした。
ただ、ひとつ言っていいですか。
伝通院呼ぶくらいなら始めから病院に連れて行けよ。
(病院内だろうと大学内だろうと、暴れられた時の被害は変わらないと思います)
ルシアが敵の手に落ちたことを知らないと思われるロギアは、またもやどっかのビルの屋上でガントーラーを手に「滅亡へのカウントダウンだ……さらば、地球人」とかかっこつけて呟いてましたが。
……いい加減、気付いて欲しいところです。
その作戦実行したら、「さらば地球人」じゃなくて「さらば地球(および太陽系)」になってしまいます。
ところで、今回から戦闘シーンにスローモーションが取り入れられるようになりましたが、ぶっちゃけ、やめたほうがいいと思うのです。
だって、おお外れな位置に攻撃してることがモロバレ。
反町とロギア(どちらも未変身)の戦闘シーンなんて、この二人はなんで踊ってるんだろうとか思っちゃいましたよ。
ルシアのダンスシーンも笑えましたが。
あれは、星矢の白鳥ダンスに通じるものがあった……ロギアにもあるんだろーか。ダンス。
次回はいよいよインパクター星人編クライマックスっぽいです。どんなまとめ方するのかドキドキです☆