第17話 危機! 人類抹殺計画



 結局書き直すことにしました。(復調してなかったから、最初えらいあっさりめなレビューだったわけですが)
 いやだってやっぱ言いたいこと多すぎなもんで……。
 ええ、そうです。うっかり録画したセイザーもう一回見ちゃったもんだから。もう、体調もよくなったしー(笑)。
 そんなわけで改めまして。今回のグランセイザーレビューです。



 物語は突然、どこぞのレストランだか喫茶店だかで炎のトライブのだめっぷりを嘆く反町と他二名の水のトライブから始まりました。
 反町は「また炎のトライブがやらかしたらしい」と切り出しましたが、


 「また」って言われるようなこと、水のトライブが出てきてから今回までの間に、何かありましたっけ?


 って思うのですが。例えばリヴァイアサンの警備のことを指すのならば、やらかすことになった原因は反町にあると思われるのですけれど。
 別に、炎のトライブを擁護しているわけではありませんけど。つーか、炎に限らず、グランセイザーはいつも何かしらやらかす人たちですし。

 和久井博士が攫われた話題を普通にしていたり(注:だからどこぞのファミレスだかで)衣装のマイナーチェンジをしてるけどやっぱり季節感無視したチンピラにしか見えない辰平が、前々回までの自分を忘れたように「俺がいれば大丈夫だったのに」とゆーよーな発言をしてる中――




 まったく話に加わらず、熱心に携帯を見つめる魚住。




 ・・・・・・・・・・・・

 いえ、まあ、これが足長おじさんこと和久井博士への伏線ということは視聴者はわかってますよ?
 でも、仮にも地球の平和を守る正義の味方設定されてる人がですね、



地球(ひいていは人類)の平和(に関るかもしれない)問題の話をしている最中(例えそこが普通の街角の日常的な一角だったとしても)に自分事優先ってのはどうなのよ?



 ……テレビの前のちみっこに、ぜひ声を大にして伝えたい……




 こんな大人になっちゃダメだよ、と・・・

 大事な話をしている時は携帯電話はしまおうね……



 その後、なぜか辰平に堀口博士から連絡が入り、水のトライブは堀口博士の研究室に。そこには天馬と未加もいました。剣がいないのは学校だからでしょう。高校生だし。



 相変わらず他のトライブの姿が影も形も見えないところが気になりますが。



 インパクター星人による和久井博士の誘拐事件は、ガントラスを動かすための操縦桿、ガントローラーを修理させるためだろうという堀口博士。とりあえず、下等生物とか言う割りにその下等生物だのみだなぁ、という感想は置いといて、未加は「自分がずっといればこんなことには」と悔しがります。
 天馬は「特殊部隊がやられたんだし仕方がない」と慰めますが、そろそろ気付いて欲しいと思うのです。カリンに始まって先ごろのリヴァイアサンで充分自覚していて欲しいと切に思うのです。




 国防省の特殊部隊は役に立ちません。




 何せ、先週、普通の刑事の方がよっぽど戦力なることが明かされたばかり。護衛ならば、せめて暇そうなどこぞの格闘牛とかどこぞのチンピラ蟹をつけるぐらいはしていただきたかった……
 その辺、未だにわかってない天馬に反町が冷静に言います。



 「おまえがちゃんと指示を出していれば未然に防げたんじゃないか」





 いや、それ、天馬が「ちゃんと指示」って時点で不可能。



 ……どうやら、反町は未だに彼らの性格を把握していないようです。
 更には天馬に向かって「お前はリーダーに向いていない」とまで言いますが、天馬はリーダーというか主人公なので仕方ないのです。むしろこの性格はお約束
 そんな会話を交わされて、場の空気が険悪にならないわけがありません。そんな時鳴り響く魚住の携帯。相手は勿論足長おじさん(和久井博士)です。



 ・・・・・・いや、だからさ・・・・・・



 そして申し訳なさそうに謝りつつあっさり研究室を出て行く魚住。

 彼女にこそグランセイザーの自覚が必要なのでは。


 それにしても、攫われているはずの和久井博士、よくこんだけ何度もメールしてる暇あるなーと思っていると、どこかの建物の地下に普通に案内されている和久井博士に場面が変わります。
 ロギアも人間Ver.のままにこやかに相手にしています。どうやら攫ったというより、国防省がガントラスを軍事利用しようとしていると吹き込んで連れ出してきたようなのです。
 一緒に出てきたということは和久井博士もその話を信じたのでしょうが、「逃げ出してきた」割りにはメール出しまくりだわ「大きな窓のある部屋がいい」とかのたまうわ、和久井博士はちゃんと現状を把握しているのかちょっと不安です。
 ロギアは「自分たちの保護を国連に依頼してくる」と出かける様子。秘書代わりという名目の見張りにはルシアが付くことになりました。



 その頃の大事な会議の最中私事で席を外した魚住です。
 なんと、ちゃっかり送られてきたメールの返事に「喜んで行きます。ぜひお会いしたいです」と返しておきながら、後を追いかけてきた未加に「急用ができちゃったので出かけても良いでしょうか」と尋ねます。

 いや、いいですかもなにもあんた。



 「喜んで行きます。ぜひお会いしたいです」




 すでに行く気まんまんやろが。



 ここでようやく携帯の相手はこれまで自分を影から援助してくれていた人で、その人が会いたいと言ってる、という話になります。メールの相手が気になってしょうがないあまりプチストーカーと化してた辰平も、この言葉に安心したのか未加とふたりで魚住を快く送り出しました。

 送り出されても視聴者的にはちょっと困るんですが。(だから当面の問題どうするつもり) っていうか、和久井博士はどうやって会いに行こうというのか。

 さてさて再び研究室内です。反町にどう説明したのか知りませんが、堀口博士は電話で連絡を受け国防省が和久井博士の行方を全力で捜査中と伝えます。
 しかしそれでもじっとしていられない主人公は情報が来るまで待ったほうがいいという反町の言葉に耳を貸さずに単独で探しに出かけてしまいました。



 未だにインパクターに一人で勝てた実績がないのに、どうして団体行動ができないんでしょう・・・



 別に天馬に単独行動するなというわけではないのです。天馬の単独行動はすでに宿命(さだめ)も同然なので、むしろ他のメンバー、誰かついていってやれよと思うわけです。

 そんな、ひとり暴走状態の天馬は途中で、早引けした魚住を見つけます。
 魚住の近くにバイクを止めて「なにやってんだ?」と当然の疑問を投げかける天馬に、魚住は「炎のトライブはバイクも赤なんですね」と質問に答えない返答を返します。そのまま矢継ぎ早に「どこに行くんですか?」と質問返し。
 どうやらうっかり自分の質問は忘れたらしい天馬が和久井博士捜索中の旨を伝えると、なんと魚住はついでに自分を送って欲しいと頼みます。



 そしてあっさり承諾してアッシーになる天馬。





 博士の捜索はどうした。



 見失ってる……! あっさり当初の目的見失ってるよ……!!

 送ってもらった後、「天馬さんて優しいですね」「未加さんがうらやましいな」という誤解なんだかオフィシャル設定なんだかな言葉を残して足長おじさんとの待ち合わせ場所に去る魚住。


 なんで未加が出てくるのかわかっていない天馬は置いときましょう。


 っていうか、和久井博士のこと、忘れてませんよね……?




 魚住が待ち合わせ場所で待っていると、母子家庭だったらしい彼女をこれまで影から援助し続けてくれていた自称ドクターベアーこと和久井博士が本当にやってきます。



 なんと、ルシアの目を盗んで抜け出してきたのです。



 ルシア・・・・・・(涙)


 それにしても、いくらインパクター星人が抜けているとはいえ(酷)和久井博士も何者なんでしょうか、あの人
 ちなみに、和久井博士に逃げ出されたことがわかった時のロギアとルシアの会話で、



 ガントラスとは超星神をはるかに超えた力を持つ
 最    終    兵    器


 ――ということが明らかにされました。




 ・・・・・・・・・・・・

 もう、最終兵器の出番か……


 結局、和久井博士の方から自己紹介がないまま二人の逢瀬(違)は続きます……が、それも長くは持ちませんでした。
 ちゃっかり発信機を取り付けられていた和久井博士はあっさりロギアたちに見つかります。
 魚住も一緒で、ロギアの傍らにはルシアもいたのですが、なぜか逃げ出しもしなければ「インパクター星人!」と叫ぶこともしない魚住。
 未だ地球人のフリをしているロギアと和久井博士の会話で、ようやく自分の足長おじさんが和久井博士だということを知ります。
 突然現れた二人組みから和久井博士を庇うように立つ魚住ですが……ルシアとは病院で会ってるので相手がインパクターだとわかっていると思うのですが、相手が本性を出して博士を襲うまでなぜか牽制するだけ。


 いや、だから変身するなり仲間に連絡取るなりですね……


 相手が正体を現してからはさすがに「ここは私に任せてください」と変身します。



 ……あの、和久井博士。



 これまで援助してきた女の子の「任せてください」って言葉に素直に頷かないでください。


 いやだって、変身した魚住を見てびっくりしたんですよ、和久井博士。それってつまり魚住がセイザーだってことは知らなかったということでしょう。つまり魚住を普通の女の子だと思っている。
 普通の女の子に何任せる気だったんだ、あんた。


 しかし結局は多勢に無勢。連絡を受けた天馬が急いで駆けつけますが時すでに遅く、魚住と和久井博士はロギアたちに車に拉致されていました。
 急いでロギアたちの車を追う天馬。研究室の面々の、救援が着くまで現場待機の言葉も無視して(というか待ちきれず)一人で敵アジトに乗り込みます。

 せめて変身していけばいいものを生身のまま地下室まで辿り着くと、火花を出すことなくガントローラーを修理している博士を見つけます。
 逃げ出しましょうという天馬に(彼の脳裏の中から魚住愛という単語は抜けてしまっているようです)なぜか(つか魚住が人質だからですが)首を振る和久井博士。そこに部屋の影から現れたロギアが「娘を置いて逃げられるわけはないですよね」と言います。



 ロギアが現れたというのに、その存在をまったく無視して天馬は「娘!? どういうことですか!」と和久井博士に詰め寄ります。





 そして当然、そんな無防備な天馬をあっさり気絶させて捕獲するロギア。







 ――天馬、迂闊すぎだよあんた……



 天馬からの連絡が途絶えたために、天馬達を見失う羽目になってしまった水のトライブ二人組みが、天馬達が捕まっているアジト近くを通り過ぎて行った時、ガントローラーの修理が終わりました。




 早ぇな、をい。



 捕まった時間とか考慮しても、修理を始めてから終了まで1時間も経ってない気がするんですが。



 ガントラスで何をする気だと問いかける天馬にロギアは冷静に答えます。
 つまりインパクターの目的をひとことで言うと、



 酸素をエネルギー源にしているガントラスを太陽に突っ込ませて、なんかの化学反応によって太陽を爆発させる。













 人類の前に地球が抹殺されそうな作戦なんですけど、それ。





 インパクター星人、もっと冷静になってください。


 そんな話を聞かされては、いくら娘の命が掛かっているからってそうそう渡せるわけがありません。天馬も渡しちゃダメだと叫びますが、それがロギアの癇に障ったのか電撃攻撃を受けて絶叫を上げるはめに。
 しかしその絶叫で目を覚ました魚住は、縛りの甘いロープから抜け出そうとしていたさなか、変身アイテムの出ていることに気づき変身します。


 腕、振り回したりしなくても変身できたんだ……



 しかしその割には何であんな命の危機状態の天馬は変身しないんだろう……セイザーにおける変身原理がますますわからなくなる瞬間でした。


 戦局は変身した魚住が乱入したことで一気に変わります。天馬も和久井博士にロープを解いてもらい変身して応戦。しかしガントローラーはロギアたちに奪われ、ついにガントラスが起動させられてしまうのでした。


 そんなわけで次回に続くわけですが……




 人類どころか地球の危機なわけですよ。







 太陽爆発させられちゃうんですよ。













 なのに、次回予告で出てきているのが炎と水のトライブだけってどういうことですか。





 日常生活どころではないので! 万が一にも負けたらそれどころではないので!








 呼ぼうよ、こういう時こそ他のトライブも!!!!!





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