グランセイザーレビューの時間がやってまいりました。
何やら前回辺りから場面展開の速度が普通になりつつあり、「あぁ、やっぱり頑張りすぎだとスタッフも思い始めたのかな」などと勘繰ってみたりする今日この頃です。
ですがツッコミどころの多さは相変わらずなのでその変をどうにかすべきと思わなくもないですが。
しかしツッコミどころが減っては面白さがなくなってしまうので(そこまでいうか)やはり現状維持のままぜひ頑張っていただきたい(笑)。
つまり本日もたくさんのツッコミ所をありがとうということなわけです(笑)。
では、またもや順不同にレビュー行きます。
物語はいきなり戦うナース魚住から始まりました。
病院の屋上でシーツ干しの合間に誰かにメールを打っています。内容は自分の近況報告。無論、「愛はグランセイザーになって戦ってます」というような内容は書いていませんが、「今は頼りないって言われるけどだんだん強くなりたいな」の一言が。
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強い看護士ってなんですか。
魚住さん……日本語勉強しましょう……そこは頼りにしてもらえるようになりたいとかしっかりしたいという形容詞をつけるべきところのはずです。
微妙にグランセイザーとしての本音が透けて見えるような気がします。
ちょうどメールを打ち終わった頃に、相変わらずの季節感を無視したチンピラ風三点セットの辰平が特殊部隊の隊長(確か沖田って苗字)を連れて現れます。
……前回、あんなに打ち解けていたというのに、
なぜか沖田に対する態度が刺々しい魚住。
――こ、これは予想外の展開です!(笑)
一体、あの打ち解けた笑顔のあとにどんな悪印象を与える出来事があったというのでしょう……! ぜひその辺を詳しく教えていただきたい。(まあ、語られることはないでしょうが)
えーと、沖田が来たのは未だ所在地不明のインパクタールシア捜索のため、警察に行って似顔絵作りに協力して欲しい、ということです。
……宇宙人探索に似顔絵。しかも日本警察。国防省じゃダメなんですか。それ以上に国防省お得意のNASAはどうしたんでしょうか……
日本警察にも協力してもらうことになったのはインパクターから地球を守るのに国防省も警察もないと上(多分、課長)から言われたからだそうです。
――ということはあれでしょうか、よもや日本警察にまでグランセイザーと宇宙人の存在が暴露されているということでしょうか。
まあ、しかし地球を守るのに組織は関係ないというのはとてもいいことだと思います。あとはぜひそこに管轄区域も関係ないということを付け加えてあげていただきたい。どこぞの山羊のためにも、ぜひ。
さて、場面は博士の研究所でアンデスに描かれていたという壁画の画像を見ている天馬と未加に映ります。
……どうせならこの二人には、人型の絵がロボに見えるかどうか感想を聞きたいところです。
二人が画面を見ていると和久井博士が入ってきます。みんなのおやっさん堀口博士に会いに来たようですがあいにく堀口博士は留守中です。
しかも未加とは初対面らしく、「この人なんだろう」という疑惑のまなざしに見つめられたまま研究室内で待たせてもらうことになった和久井博士。その時携帯の着信音が鳴り、和久井博士が携帯のメールをチェックすると、そこにはなにやら見慣れた文章が。
そう、魚住が誰かに打っていたメールです。
メールの内容を嬉しそうに見つめる和久井博士。
……前々回で、魚住が孤児だということが明らかになっています。
ということはひょっとして。
この人、足長おじさんとかいう設定ですか。
魚住の周りはベタな展開がいっぱいだなぁ……
それはともかく、堀口博士も帰ってきて、和久井博士の助手のお兄さんもやってきて、天馬と未加を置いてけぼりの話し合いを始めました。
三人の会話を耳にして、「チップってなんだ?」と未加に尋ねる天馬。
それくらい知っていて欲しいとも思いましたが、いやまてこの番組は本来子供向けであるのだからTVの前のちみっ子たちへの説明のためのフリなんだと思い直し、未加の返答を待ちます。
「コンピューターを制御するチップよ」
(↑確かそんなこといってた)
説明になってないよ、未加さん……!!
その後、コントローラーに使われているチップがどれほど高性能なのかの説明に、天馬がどういうことだと尋ねたときも「高性能なチップってことよ」と説明になってない説明を返す未加。
ちみっ子たちはちゃんとついてきてこれているのでしょうか……
さて、その頃のルシアです。すっかり体調も戻ったらしいルシアは、さっさとラディアの敵討ちに行きたいようですが、ロギアにしばらく待機を命じられます。
ロギアに対してタメ口を無理やり敬語に直す等、やはりロギアとルシアは親しい仲であったようです。ラディアが嫉妬に狂って自滅しただけはあります。
更にその頃……というかしばらく後の神谷です。
彼は片手にルシアの似顔絵を持って、町中にそれらしい人物がいないか見回り中でした。
その似顔絵がまた絶品で、グラサンにリボン結びのマントまで再現されています。
どうやらこれが冒頭で語られていた似顔絵のようです。似顔絵描く人もさぞかし不審に思いながら描いたことでしょう。特にマント。
しかも、その似顔絵はほとんどの警官に行き渡っているらしく、私服刑事に至ってはその似顔絵を手に聞き込み調査までしています。
見せるほうも嫌でしょうが、見せられる方はもっと嫌でしょう。
何が嫌って警察がマントを着けた女性を探してるって現実が。
しかもですよ、休憩中の私服刑事二人組みの会話によると、何でこの女性(ルシア)を探しているのか知らないようなのです。
ちょっと待て、国防省。
国防省の特殊部隊(フル装備)でも歯が立たない相手に、装備の面で明らかに劣る現場の人たちに何の連絡も行ってないって……!
見かけても手を出すなとかそういう問題ではないでしょう。
万が一どころか十が一くらいの確立で問題が起こるよ……! 絶対……!
(ちなみに十の内、九はルシアを発見できない率)
しかもわけもわからないままマントなんぞつけた女性を追わされてる警察も憐れ。
そんな憐れな私服刑事が署に戻ると神谷と会います。しばらく雑談した後、刑事さんはこの女性探索が先の怪獣事件となにか関係があるのではと鋭い考察を見せます。
その時始まった回想シーンで、カリンの破壊活動により崩れた建物の破片(でかい)が倒れた少女に降りそそぐ――ところで再び画面が戻り、
「俺(口調、違ったかも)の娘は――」
先ほどのお嬢さんは刑事さんの娘のようです。そうか、被害者0だと思ってたけど、刑事さんはあの事件で娘さんを――
「――怪我をしたんだ。足に」
生きてんのかよ。
……しかもあのシチュエーションで足に怪我だけとはどれだけ強運な娘さんですか……
いや、まあ、無事なことはいいことです……
翌日(だと思う)、公園でひと休みしている天馬を見つけた神谷は、セイザーがいるせいで宇宙人がやってきているのではないか、そのせいで無関係な人々が傷つく羽目になっているのではないかという悩みを打ち明けます。
そしてこの悩みが後の神谷のとんでもない言動に繋がります。
さてさて、相変わらずふきっさらしのどこぞの屋上で日々を過ごしているらしいルシアは、ロギアに不満と不審を抱いて、命令を破って単独行動を始めます。
勿論、マント着用。
当然、刑事さんに見つかり尾行を受けますが、ラディアと違ってマントをバサつかせてはいなかったものの、やけに素人くさい尾行をする刑事に気付いたルシアは刑事さんの背後を取ります。
ルシアに対し何者だと誰何する刑事さんに「下等生物が」とか何とか言って(たような気がする)人型のまま襲い掛かるルシア。それに応戦する刑事さんは見事ルシアを投げ飛ばします。
・・・・・・国防省って・・・・・・
どうやらインパクター星人の間に柔道系の技は存在していなかったらしくスナオに感心するルシア。
しかしいくら善戦しようと、相手は一応フル装備の特殊部隊を圧倒する宇宙人です。刑事さん、すぐに絶対絶命のピンチ。
そしてそこにいいタイミングで到着する天馬と神谷。
和久井博士の研究所にも堀口博士と未加が訪れます。インパクター星人(ルシア)がこの近辺で発見されたので護衛の特殊部隊が配置されることを伝えに来たようです。
特殊部隊だけでは話になりませんが、未加が一緒なら大丈夫ですね。
しかし、その話を聞いた助手の人の様子が変になります。
話込む博士たちの部屋から一旦出て天馬と連絡をとっていた未加の背後を取った挙句、資料を取りに部屋に戻ると言い出す助手。
……未加さんもそこで少しは怪しいと思ってください。
いきなり背後を取られた時点で。
(それでも武術の達人設定なんですか……)
ルシアと天馬たちの戦いは、ルシアが変身したことによりあっさりグランセイザーに変身しての人外戦闘と化します。
ちなみに刑事さんは気を失ったりもしてないので、現場をばっちり見ています。
2対1ではさすがにルシアに分が悪くすぐに追い詰められます。しかしそこにロギアが現れ、戦局は2対2になり混戦模様。
辺りに被害を撒き散らしつつ(主にセイザーが)、一旦両者の間に距離が空いたとき、変身を解いた神谷がとんでもないことを言い出しました。
「お前たちの狙いはグランセイザーなんだろう。だったら俺の命をやるから自分の星に帰ってくれ」
待て待て落ち着け神谷!
たとえやつらの狙いが地球征服とか人類滅亡でなくセイザーだとしてもお前一人で済むわけないだろう! 12人いるんだから!
もちろん、無防備な神谷に攻撃をするロギア。その攻撃から神谷を助ける天馬。
その一瞬でロギアとルシアは撤退します。
神谷に向かって単純すぎるぞと天馬は怒ります。そしてそれをあっさり認める神谷。
ほんと、考えて行動してくださいよ……
もちろん先輩刑事にもお前の考えは間違っているぞと叱咤されたり励まされたりな神谷です。
その頃、和久井博士の研究所にロギアが現れました。入り口には特殊部隊の人が一人いるだけです。
もちろん、西部のガンマンのようなロギアの銃の撃ちっぷりにあっさりやられる特殊部隊。
いや、だからさ……
なんでセイザーが配置されてないんだ……
本当に博士を護る気あったんですか、国防省。
ロギアは堂々と玄関から入り、自動ドアをくぐるとその姿が助手の人に変わりました。
ロギアは和久井博士の助手としてもぐりこんでいたのです。
それはまあ、置いといて。(ひでぇ)
和久井博士と助手の人がロギアに攫われたという連絡が入って次回に続きます。
次回は足長おじさん(※和久井博士)を助けるために魚住が頑張りそうな予感です。
それにしても、相変わらず国防省はする事為す事やる気が見られないっつーか……
学習能力を持ってください、いい加減。
心からそう思いました。
ところで、ロギアの何が非情だったんでしょうか?(いや聞かれても)