今日もまたグランセイザーの時間がやってまいりました。
昨日抜いた親知らずの部位が未だに痛く、いっそ屍人になれたらなぁとか思わなくもない玄米です。
今回はさすがにビデオに撮っておき(待て)ばっちりチェックしました。なんでもオープニングが変わったとも聞きましたし。
いやでも、今回はそれほどひど……もとい、とんでもなくはなかったですよ。えぇ、前回までの展開に比べれば。
そんなわけで、さっそく今回のレビューです。
物語は反町が博士の研究室を訪ねるところから始まりました。すでにそこには天馬と伝通院、そして魚住がいます。
「何があった」と尋ねる反町に魚住はインパクタールシアに襲われたこと、伝通院に助けられたことを説明します。
伝通院がセイザーレムルズだと聞かされた反町は、
「では、あんたがリーダーか」(もちろん伝通院に向かって)
――知らないってことは幸せですよね。
たぶん、10話辺りのことを知っていれば、そんな誤解は決してしなかったと思います。
そんな見当違いの発言をぶちかましてくれた反町に博士は優しく、それぞれトライブごとに分かれているがみんな仲間だからリーダーとかそういうものはない、と説明します。
しかし色々戦争を見てきたパパラッチ反町は「リーダーのいない軍隊は負ける」と耳を貸しません。
でも、伝通院がリーダーでは更に勝てないと思います。
……無知って怖いですね。
その一言にむかっ腹が来たらしい天馬が、水のトライブにはリーダーがいるのか聞くと、
「俺だ」
と、臆面もなく言い切る反町。
しかし魚住まで驚いているため一発でウソだとばれていると思われます。完全にぼろが出る前に、というわけでもないでしょうが、そのまま魚住をつれて出て行く反町と、
伝通院にだけ深々とお辞儀をする魚住。
……そんな、露骨な。
魚住が去る間際に博士が反町の身分証を魚住に渡しました。
ちなみ辰平は涼子と秘密特訓中でこの場にいません。
秘密特訓というか、何でも天馬が覚醒したのは涼子と戦ったからという話を聞いて涼子と戦っているらしいです。
そんな根拠もない行動に出てしまうほど追い詰められているということでしょう。
そんな単純一途っぽい辰平。どこかの土手で涼子とバトルの真っ最中です。
余裕しゃくしゃくで辰平をあしらう涼子。きっと格闘技は伝通院より強いと思いました。
へとへとになるまでぶちのめされ、それでもあと一歩のところで覚醒できないことにいらつく辰平に、反町は戦争という命がけの場にいたために早くに覚醒したんだろうといいます。
……つまり、グランセイザーへの変身というのは生存本能ということなんでしょうか?
10話以前の覚醒話を知らないので何とも言えませんが。
もちろん、そんな理由ならどうして魚住は自分より早く覚醒できたのかと辰平はつっかかります。それに対する涼子のアンサー。
「女は早熟なのよ」(ニヒルな笑みつき)
そんな理由で覚醒するんですか……?
どう考えても無理ある説明だと……こう、せめて、看護士という職業は人の生死に深く関る職業だからとか言ってくれたほうが良かったような。
えー、で、不思議な理由を説明された辰平の元に反町から「自分たちだけでリヴァイアサンを守りに行くぞ」という連絡が来ます。
水のトライブに必要なのは(他のトライブたちと比べて足りない)経験を付け自信を持つことだと考えた涼子が、港まで辰平を送ってくれることになりました。水のトライブが3人揃ってリヴァイアサンのところにいけば何か起こるかも、という思惑もあるようです。
しかしみなさま、忘れてはいけません。
涼子が我が物顔で乗り回しているあの車。
本来の所有者は仁です。
……涼子自身、そのことを忘れているのではと思えてなりませんが。(「送ってあげるわ」だもんな)
さて、博士たちは再び石版の謎に挑んでいました。なんだか相変わらず常人には理解できないものの見方をする面々は、石盤に書かれた図形のひとつが操縦桿に見えるということで、同じ出土品が操縦桿であるのかも、と修理することにしたようです。
ちなみにわたしはぜんぜん操縦桿に見えませんでした。
さて、その頃の泥沼恋愛関係道を突っ走ろうとしているインパクターの面々です。
伝通院に容赦なくぶち込まれた銃のダメージがいまだ回復せず苦しむルシア(inどっかのビルの屋上)に、ラディアが自分だけでリヴァイアサンを破壊してくるから休んでいろ、といいます。
もちろんルシアは止めようとしますが、意中の彼女に自分が強いことをアピールするチャンスを逃してなるものかとばかりにラディアは耳を貸しません。
そういう色恋沙汰な理由で地球侵略という物事を進めて欲しくないものですが。
暴走中のラディアに制止をかけるため、前回名前だけは出てきていた(しかも間違った方向でとても印象に残ったと思われる)ロギアが現れました。
なんか、やけに宇宙人っぽくない格好です。
何と言うか……まるで戦隊モノの『新たなる戦士』とか、時折ピンチを救ってくれる『臨時要員』みたいな外見です。タイムレンジャーにおけるタイムファイアーとかガオレンジャーにおけるシルバーみたいな傾向のデザインと言えばわかってもらえるでしょうか……(余計わかんないと思います)
あきらかにルシアや何よりもラディアと様相が違いすぎます。――まあ、これも何かの伏線なんでしょう。特に前回出てきた謎のロボが描かれた石版関係とか?
何はともあれ、意中の彼女の言葉すら聞き入れなかったラディアが憎い恋敵の言葉を聞き入れるわけがありません。
かくしてラディアはさっさと港に向かっていってしまいました。
ところで、インパクターたちって母艦とか潜伏基地とか用意してないんでしょうか。いえ、少なくとも地球にやってきた乗り物くらいはあると思うんですが、
怪我した仲間をどっかの高層ビルの屋上吹きっさらしに置きっぱなしというのはどうかと思われ。
せめて雨風の凌げる所に置いてやれよ、って。
宇宙人の考えることは難解です……
さてさて、そのころの港では剣となにやら海兵隊っぽいコスプレをしている未加が港を監視中です。
双眼鏡で、どうみてもリヴァイアサンとまったく違う方向を見ていた剣がグランセイザーが近付いてきたことに気付きます。
……最初、それはどういうことかと思ったんですね。見てちょっとびっくり。
反町と魚住は変身した状態で高速移動(と思われる方法で移動)して港に降り立ったのです。(そして到着後に変身解除)
そんな移動方法できたんだ……!
宇宙人も真っ青です
しかし、御園木さんの耳にも水のトライブの話が入ってると思うのですが、特殊部隊にその連絡が言ってなかったらしく反町達を水のトライブとは認めていないとかで揉め事が起こります。
――課長、連絡はしっかり取ってください。
反町が思わず特殊部隊をふっ飛ばしてでも中に入ろうとすると、駆けつけた未加(と剣)がグランセイザーが人を傷つけてはいけないといいます。
そうですね。
確かに破壊活動は激しくても奇跡的に人を怪我させてはいないようですが。
反町達と特殊部隊の間で揉めていると、ラディアがリヴァイアサン破壊のために現れます。
戦闘員たちを放って、自身はリヴァイアサンへ向かうラディア。それを止めようと変身した反町と魚住がラディアの前に立ちふさがりました。
ちなみに、戦闘員に襲われている特殊部隊は放りっぱなし。
(アウト・オブ・眼中ともいう)
それでいいのかグランセイザー……(せめて二手に分かれるぐらいしようよ……)
反町達が揉めているとの連絡を受けてきたらしい天馬も、変身して手助けしようとしますが未加が止めます。
曰く、「手助けしても彼らは喜ばない」「自分たちの力で超星神を守れなければ仲間とはいえない」。
未加さん、時と場合を考えてください。
それでリヴァイアサンを守りきれず破壊されたらとんでもないことになるんじゃ……
あと、反町達の手助けはしなくても特殊部隊の手助けぐらいはしてあげてください。
涼子と辰平も港の入り口につきます。そこでも溢れていた戦闘員にお出迎えされ(ひょっとして特殊部隊を片付けた奴らなのかなと思ってみたり)、辰平はともかく涼子まで変身せず生身で戦い始めます。
……いえ、辰平は最初ポーズだけとってひたすら戦況を見守るだけというへたれっぷりを見せていてくれてましたが。
涼子が敵に捕まり攻撃を受けるとさすがに吹っ切れたのか戦い出して、一旦撃退します。生身のままで。(……こう、どうして特殊部隊は……)
やり遂げた、と勝利の雄たけびを上げる辰平の手に変身に必要な変身アイテムが浮かび上がり、ついにセイザーギャンズとして覚醒しました。
まだ起き上がってくる戦闘員は涼子に任せ(正確には涼子がここを任せてといっていた)辰平は反町たちのところに向かいました。
その頃、巨大化したラディアがリヴァイアサンを壊そうとしていました。
巨大化できるなら最初からさっさと巨大化して仕舞えばよかったのに、と思いましたが宇宙人ゆえの段取りの悪さだろうと言うことで納得します。
タイミングよく反町達の前に現れた辰平。ようやく覚醒できたことが嬉しいらしく意味もなく登場ポーズまでつけます。
そしてついにリヴァイアサン起動。
水のトライブという言葉さえ知らなかった連中が何ゆえリヴァイアサンの動かし方を知っているのか不思議でなりませんが。
もちろん、最初にリヴァイアサンに乗り込むのは自称リーダー反町。
いつの間にか盾を出していたり消していたり増やしていたりと手品のような技の数々を見せつつ、素早く旋回させた武器でラディアを滅多切りにして倒しました。
最後まで恋に惑い、引き際を見誤った哀れなラディアに黙祷。
(最後まで、俺がロギアより強いところを見せてやる、だった)
色恋沙汰で狙われるのはノーセンキューですが、結局その色恋沙汰のためために自爆したも同然なので結果オーライ。
敵を倒してリヴァイアサンから下りてきた反町。
すがすがしい笑顔で魚住と辰平の出迎えを受けます。
そこに姿を見せる天馬達。
涼子に深々とお辞儀をする辰平が印象的でした。
気をつけろよ、蟹。彼女はジャイアニズムの持ち主だ。
どうやら無事だったらしい特殊部隊の隊長も現れます。
上からの命はないが、自分は反町達を水のトライブと認める、という隊長。
その言葉に満面の笑顔で喜ぶ反町達。
魚住と辰平はともかく、反町、性格急変しすぎ。
……まあ、グランセイザーならではのお約束ですが。
水のトライブたちも来週いきなり他のトライブと仲良くなっていそうな薄ら寒い予感に身を振るわせつつ次回に続きます。
ところで次回予告で、次は神谷が出てくるそうです。しかも同僚(セイザー仲間ではなく警官)も出てくるようで。
そうか、次回は管轄区域内で事件が起こるのか。
そんなことを考えた1月の寒い日でした。
あと、リヴァイアサンは玩具のほうが格好よい……