――メインはドルクルスじゃない。
そんな感想を抱かずには居られない視聴後。(タイトルに物申す)
とにかくあれです。セイザー第1クール(アケロン星人編)は伝 通 院 先 生
大 爆 発。
凄いよ……目も当てられないくらい輝いてるよ……!(褒めてない)
そんなわけで2話のレビューです。
始まりは唐突に伝通院先生が勤めている病院からでした。
どうやら手術を終えたばかりらしい伝通院先生が病院内を歩いています。すれ違った若い医師や看護士さんが尊敬の眼差しを送ったり、伝通院先生がいかに天才かをテレビの前の視聴者に知らしめるように会話をしたり。
さて、その天才外科医の伝通院先生はと言うと、手術を終えた足で病院の屋上へ行き、そこでカリンに携帯電話で連絡を取っていました。
前回、易々と逃がしてしまった天馬について、前回のやり取りで何を感じたのか、やたら天馬を高く評価している伝通院先生は「奴の事は俺に任せてください。仲間にしてみせます」と妙に意気込んでいます。
それに対するカリンはと言うと、相手は戦いを好む炎のトライブ、平和を愛する風のトライブとは相容れないと不安そうで……
――マテ。ちょっとマテ。
誰が平和を愛するトライブ。
いや、伝通院先生、第一話にして、いくら警備の方々とは言え普通の一般人に変身した後の必殺技らしきものをぶっ放してましたけど、ソレのどこが平和を愛してるー!!?
とにかくも、天馬を仲間に引き入れたくてしょうがないらしい伝通院先生は、突然変身すると、そのままどこかへぴょーんと跳んで行ってしまいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ぴょーん……。
――――――ッ!!?(我に返る)
いやいやいやいや!? 思わず普通に見送っちゃいましたけど!!?
先生、勤務中なんじゃ!?
(職場放棄ですかそこの医者ー!!)
手術終えたばっかの患者さんの容態が急変したらどうすんだ、先生……!
いや、あの病院には入院したくないよね、いくら天才外科医でも執刀医があれなのはいやだよね……。
そんなことを考えている間に、カメラは天馬の住んでるアパートを訪ねる剣へと移ります。まあ、これはわかります。御園木さんとか堀口博士が天馬のバイト先から配達人(天馬)のことを聞いたんでしょう。この頃、個人情報保護法成立してませんでしたし。
剣が天馬の部屋を見つけると、ちょうど天馬が出かけるところでした。剣はそのまま天馬に博士の所まで来て欲しそうでしたが、恐らく夢だと思い込みたいくらいだっただろう出来事(前回)に巻き込まれた天馬は、もう関りたくないと、剣を無視しようとします。それなら姉ちゃん(未加)に天馬さんから断ってよという剣に、どうやら後ろ回し蹴りやらの印象ですっかり未加が苦手カテゴリーに分類されたらしい天馬は、同じく恐ろしい姉に使いっ走りにされている剣から逃走。
都合よくあった(言わないお約束)近所の廃工場に隠れて、追いかけてくる剣をやり過ごします。
しかし、天馬の受難はここからが本番だったのです。(哀れむ眼差し)
無事、剣から逃げ延びたことに安堵する天馬を狙う謎の銃口。
そうです。
天馬を仲間に引き入れると意気込んで職場放棄しやがった天才外科医です。
先生ー!?(蒼白)
いやちょっと待て伝通院先生! 銃口向けて何する気!!? っていうかアンタ、何のために職場放棄したかわかってんの!!?
しかし、まさかまさかと見守る視聴者の前で、ミラクル先生はやってくれちゃいました。
生身の人間に対し、アイアンゲイル(銃)で威嚇射撃。
これだけでもうっかり飲み物を噴出しそうなくらいの暴挙であるというのに。
更には天馬に銃を突きつけ、
「仲間にならなければ殺す」
をいいぃぃいッ!?
先生ー! それ、脅迫! 誰がどう見ても脅迫!
少なくとも平和を愛するトライブのすることじゃありませんからー!(残念ッ)
っていうか、ホントは天馬を仲間にする気ないだろ、アンタ。
そんな、いきなり銃撃されて銃口向けられて殺すと脅されて仲間になる人は普通いないぞ……? そもそも、そんな方法でできるのは仲間って言わない。確実に。
ちみっこが真似するといけないので、ぜひとも「この説得方法は大変危険なので真似しないでください」というテロップを流すべきだと思いました。
もちろん天馬はいきなり脅してくる相手に「ハイ、ナカマニナリマス」というキャラではありません。人として当然の猛反発を見せ、間違いなく危険人物である伝通院先生から逃げようとします。
しかしここで涼子さんが伝通院先生の加勢に来てしまいました。これまた仲間になるのを嫌がる天馬に「なら、戦って死になさい!」と変身して攻撃してきます。
だからその行動のどの辺が平和を愛するとライブか。(真顔)
確か天馬は蹴りを入れられて吹っ飛んだりしてましたが、ややよろつく程度でした。セイザー達の攻撃って確か威力がt(トン)で表示されてた気がするんですけどね。手加減したとしても人が吹っ飛ぶくらいだから最低でも骨にひびとか入ってそうなんですけどね!(言わない約束)
現時点では、まだ思うように変身できない天馬。いきなりとっても好戦的なふたりに追われて大ピンチ!
そこに颯爽と現われ、天満の窮地を救ったのは様子を見に来て剣から天馬を見失ったことを伝えられた未加でした。セイザー同士の力を察知したのか、すでにミトラスに変身済みです。ミトラスの武器、スワンセクター(でっかい扇)で、今にも伝馬を襲おうとしていた涼子さんの武器(飛び道具としても使える盾)を叩き落とします。
ちなみに、天馬も涼子さんの攻撃の一撃目はかわしていましたが、かわした一撃は廃工場の鉄柱を易々と切り裂いてました。
この一撃で廃工場が崩壊しなかったのが不幸中の幸いと申せましょう。(真顔)
さて、天馬のピンチを救った未加さんは、天馬に「あなたもグランセイザーなら戦いなさい!」と叱咤しつつ、涼子さんと伝通院先生と言うある意味最凶コンビに立ち向かいます……が。
やはり多勢に無勢。やられて気を失い、変身が解けてしまいました。
そんな未加の姿に、怒りの炎を燃え滾らせた天馬は、その勢いのままセイザータリアスに変身。伝通院先生たちを撃退します。
……伝通院先生。天馬と拳やら蹴りやらで語り合ってたって言うか、「いいパンチだ」「蹴りもいい」とか褒めちぎって退却。
アンタ、ホントに何のために職場放棄してきたんだ……。
伝通院先生的には仲間に引き入れるための説得工作、傍から見れば単なる襲撃が終わり、天馬は意識を取り戻した未加に連れられ堀口博士の元(ドルクルス発掘現場)へ。
そこで後日どんどん色んな機能が追加されていく水晶板に左手を乗せて、超古代文明の記録を目の当たりにします。この頃の解釈は「文明が進みすぎた地球を恐れた宇宙人に攻撃されて超古代文明は滅んだ」説だったんですよねぇ、懐かしい……(全話視聴後ですから)
驚く天馬に畳み掛けるように堀口博士は、地球のために戦ってくれとお願いします。土下座までしてお願いします。
しかし悲しいかな。
土下座程度ではセイザーとしてのファーストコンタクトが風のトライブだったという第一印象の悪さを覆せるはずもなく、天馬は放っておいてくれとテントから出て行ってしまいました。
未加に「逃げるの?」と挑発されて、「俺は自由に生きたいだけだ」と反論しますが(そして未加に「自由って何よ。自分勝手なだけじゃない」というようなことを言われてしまいますが)、
どう考えてもあんな好戦的な人たちと関り合いたくないというのが本音ではなかろうかと思うのは穿ちすぎでございましょうか。(ある意味、炎のトライブを結束させないという意味ではあの説得と言う名の襲撃は効果抜群だったのではないかと)
そうして、天馬がバイクで発掘現場を去っていった頃、風のトライブチームはカリンによって三人目の仲間(仁)を紹介されていました。
初登場、仁。どう贔屓目に見てもチンピラにしか見えません。少なくともパリコレデザイナーには見えません。(デザイナーに何か含むところでもあったのだろうか、セイザースタッフ)
んで、三人揃ってドルクルスが起動できるようになったからドルクルスをとってきなさい、という話になります。
そして発掘現場にて変身済み状態で三人揃った風のトライブはドルクルスを起動させます。
ドルクルスが起動できたことに対し、「俺のおかげだってこと忘れないでよ、ヴェルソーちゃん」(伝通院先生素無視)と涼子さんにアピールかます仁。
……ここで、あぁ、この頃って律儀に変身後はレムルズだのヴェルソーだのダイルだのと呼び合ってたんだなぁと感慨にふけっちゃう以上に。
最終回のオチを知る身としては、仁の一生懸命なアピールっぷりに無性に目頭が熱くなるって言うか……!(仁……強く生きろ……!)
そしてそして。
早速ドルクルスに乗り込んだ伝通院先生はそのまま発掘現場を砲撃。
だからちょっと待てそこの平和を愛するらしい風のトライブー!?
発掘現場で働いてる人は一般市民! 間違いなく一般市民!!何を自慢気にやっちゃってんだそこの医者ァァァッ!?(愕然)
そこに戻ってきた、(やっぱりなんだかんだと気になっていたらしい)天馬と未加はどうひいき目に見ても悪役にしか見えない伝通院先生(の乗ったドルクルス)に立ち向かいます。
伝通院先生が容赦なく砲撃をぶちかます発掘現場で、砲撃を避けながら駆け出す天馬と未加。
巨大な敵に、どう立ち向かうのか。以下次回。
とりあえず、誰か伝通院先生たちに「説得」とか「平和を愛する」って意味を教えてあげてください、と思いました。
マヂで。
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